2018年度活動報告

本年度の活動内容

本校は、「課題を見つけ、考え、主体的に判断し、問題を解決しようとする資質を育てよう」をユネスコ理念とし、子どもに身近な「人・もの・こと」と主体的に関わり、体験的で探求的な共育の実践を通して、考え、行動し、発信する力の育成を目標とした。

１，２年生は、「身近な自然」、３，４，５年生は「地域自然、伝統、農業」、６年生は「金沢の歴史」に関して、体験活動や調べ学習、その成果の発表を行った。

１年生「季節と遊ぼう」

　季節ごとに地域の川や公園へ出かけ、ネイチャーゲームなどを行い、見つけた自然について調べ学習を行い、発表した。秋には、公園で見つけた木の実や落ち葉などで秋のおもちゃをつくり、季節を楽しむことができた。

２年生「町たんけんで大発見しよう」

　春には、富樫校区の公園やお店などの素敵なところを探検し、秋には、富樫校区のすてきな人を探し、大きな探検マップを作った。探検の際には、地域の自然や施設、人と直接ふれあうことで、更に富樫の良さを実感することができた。また、富樫のすてきな人と出会い、大根の育て方を教えてもらった。地野菜である源助大根を育て、自然を大切にする心を育んだ。

３年生「富樫校区のよさを発見しよう」
　富樫校区が市内有数の竹の子の産地であることを生かし、竹林探検をしたり、竹について調べ学習を行ったりした。探検で気付いたことや調べたことを新聞にまとめて交流することで、地域の良さに気付くことができた。

４年生「富樫校区のよさを交流し合おう」

　地域にある伏見側の探検から自分のテーマを決め、石・鳥・植物・水の中の生き物などについて、調べ活動を行った。身近な伏見側の新たな面が発見でき、地域の川を大切にしていきたいという思いをもつことができた。

５年生「金沢や日本を再発見しよう～食を通して～」

　バケツ稲を育てる体験を行い、実際に育てた稲から白米にして食べることができた。また、グループで米に関するテーマを決め、調べ学習を行い交流し、自分たちの主食である米について、問題点などに気付くことができた。

６年生「自分の生き方を考えよう～金沢の歴史を通して～」

　地域の方に金沢の歴史を聞くことで、身近な地域の歴史に関心をもち、課題をもつことができた。その後、グループごとに歴史探訪として見学し、調べたことをまとめ、交流した。金沢が歴史と伝統を大切にしている町であることを知り、これからも文化的な価値を守り、ふるさとを大切にしていきたいという思いをもつことができた。

来年度の活動計画

　本校は、学年で内容の系統を大切にしていくため、来年度も今年度の同じ内容で活動していく、その中で、今年度課題として考えられたことを改善して進めていきたい。
　各学年の発表は、一学年での発表や地域の方々に留まることとなったが、他学年を巻き込んだ交流にすることで、より多くの考えやまとめ方、発表の仕方を知ることができるのではないかと考える。それが、次の学年での学習につながるのではないかと思われる。
　また、今年度は自校での学年間の交流であったが、小中一貫校での学習の成果物の交流なども考えていくことで、いろいろな考え方、学習方法を知る機会になると考える。
　これらのことについて改善を考えながら、平成３１年度も、児童の学習を進めていきたい。