2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

 

本校では、学校教育目標「共に未来を築く、心豊かで、かしこくたくましい子どもの育成」の実現に向け、体験的な活動を通して、子どもが自ら設定した課題の解決に取り組んでいる。そこで、環境を守る大切さや海を活用した未来を考え、実践や発信を行った。各学年の児童の発達段階に応じて、「海に親しむ」・「海を知る」・「海を守る」・「海を活用する」の4つの段階を設定した海洋教育を柱に、諏訪川や有明海に関する学習を行った。校区を流れる「諏訪川」やその川が流れ着く、「ふるさとの海『有明海』」を軸に据え、総合的な学習の時間を中心に「海洋教育」を教育課程に位置づけた学習を展開していった。そして、大牟田市の持続発展とSDG14「海の豊かさを守ろう」のために、自分たちには何ができるかを考え、校内や保護者、市内、県外の地域に向けた発信や実践を行った。まず、1・2年生は、海洋教育の学習の基礎となる力を育成するために、生活科の時間に、公園に行って自然に親しんだり、植物を育てたりして、「自然の楽しさやよさ」について学習した。
3年生は、干潟観察活動や地域を流れる諏訪川探検を通して、有明海や諏訪川に住む生き物について学んだ。見付けた生き物から、生物の多様性やその保護について考えた。
4年生は、カヌー体験や諏訪川の水質の調査をして、川や海の環境について学んだ。
5年生は、三池港にゴミ拾いに行き、世界の海とつながっている有明海の環境が汚れていることを知り、有明海だけの問題ではないことを学んだ。
6年生は、「海苔」「景観」「生き物」の3つグループに分かれ、それぞれの視点から有明海の魅力を校内のみならず、他地域に向けても発信した。
どの学年の児童もこれらの学習を通して、多面的・総合的に考える力が育まれたと考えられる。

来年度の活動計画

次年度のカリキュラムは以下の通りである。本年度と大きく変更はしないが、6年生が行った有明海の魅力発信を5年生でまとめて行い、6年生では防災・減災の視点で行う学習に重点を置いていく。また、発信の仕方もQRコード等を使用して、多くの人々に学んだことやメッセージを伝えていく。
1・2年生・・・自然のよさに触れ、3年生からの学習の基礎を培う。
3年生・・・・・川や海の生き物調査を通して生物の多様性を学ぶ。
4年生・・・・・カヌー体験や川探検を通して、環境調査を行う。
5年生・・・・・海岸のクリーン活動を通して、有明海と他地域の繋がりや魅力について調査・発信する。
6年生・・・・・1~5年生までに学んだことをベースに防災・減災教育。