2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 減災・防災

本校では、ESDを「この地球で生きていくことを困難にするような問題について考え、立ち向かい、解決するための力を育む教育」と捉え、「人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性」「他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、『関わり』『つながり』を尊重できる個人」の育成を目標として取り組んだ。具体的には①環境保全に係わる活動②防災に係わる教育、③生物多様性に係わる学習を中心に取り組んだ。①環境保全に係わる活動では、第一学年において、2泊3日の移動教室を行い、「命をいただくこと、環境について考える」として、渓流釣り体験とニジマスの調理、水田での田植えと畑でのラディッシュの収穫・選別などを行った。②防災に係わる教育としては、8月末に学校全体で「防災デイキャンプ」を開催し、和式トイレを簡易洋式トイレにする方法、座っている人の立たせ方、一人で移動できない人の移動のさせ方、寝ている姿勢の人のおこし方、グレーチングを利用しての竈の作り方、スコップの使い方等の実習を行った。③生物多様性に係わる学習としては、校舎北側に設置したビオトープを活用し、メダカやアメンボなどの生物、オモダカやチョウジタデ、環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定されているミズオオバコなどの植物などが生息する環境を再現して、日常的に自然生態系の観察・学習ができるよう解放している。

来年度の活動計画

5月に移動教室を行い、環境教育を中心に体験学習を行う。それに向けて、1年生では4月から事前学習を行う。8月末には、防災教育として、学校全体で防災デイキャンプを行う。その中で、1年生では簡易トイレの準備と作成、2年生ではかまどづくり、3年生では避難所運営ゲームを行うなど、学年ごとに体験学習を行うことを予定している。また、ビオトープのさらなる整備・活用を進め、木と水のある環境を生かしてシイタケをはじめとしたキノコ類の育つ環境づくりに取り組む予定である。