2022年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費
多摩市のスローガン「2050年の大人づくり」に向け、本校は、「自ら考え行動できる子」を教育目標の柱として、SDGsを踏まえたESDを推進し、持続可能な社会づくりに向けた教育の充実を図る。ESDの実践を通して、未来像を予測して計画を立てる力、他者と協力する態度、進んで参加する態度、つながりを尊重する態度などを育成することを目標とし、具体的には、生活科・総合的な学習の時間を核とし、カリキュラムマネジメントと関連付けながら、教育活動全体で実践を行った。
1.エネルギーにかかわる学習
第6学年「エネルギー~発電について考えよう~」では、第5学年で学習した環境問題を基に、「地球温暖化の問題」からエネルギーに焦点を当て、環境にやさしい発電を広めることをゴールイメージとして取り組んだ。まずは、エネルギーの有用性についての理解を深め、次の段階として再生可能エネルギーでつくった電気を使った活動を実行した。今年度も企業や地域協力者、おやじの会、近隣の小学校と連携し、児童がためた電気を使って、学区内にある駅のイルミネーションを点灯させる取り組みを行った。
2.環境問題にかかわる学習
第5学年「見つめよう環境問題」では、まずは、自分たちの生活を振り返り、生活と関連付けながら学習を進めた。地球規模の環境問題も自分たちの生活とつながっていることや、自分たちの行動が他の人々や地球の動植物などすべての命とつながっていることに気付くことができた。授業では、振り返りを重視したことで、自分が追究したい課題についての解決方法を見直したり新たな疑問をもち追究したりする態度が身に付いた。
3.生物多様性にかかわる学習
第4学年「わたしたちの多摩川」では、多摩川での活動を通して環境について自分の考えをもち、できることを考え行動しようとする態度を育てることをねらいとして学習を進めた。多摩川で様々な体験活動を行ったことが、多摩川のよさや自然の大切さ、多摩川を愛する人々の思いを知ることにつながった。川や石、動植物についての専門家の方をお呼びし、説明を聞くことでさらに興味を広げることができた。また、今年度は多摩川の下流域の学校と交流できたことで活動が広がった。
来年度の活動計画
今年度の成果と課題を分析した上で、本校ならではの生活科・総合的な学習の時間のカリキュラムを再構築する。各教科等で習得した資質・能力を問題解決に生かす探究のスパイラルを再度見直し、児童の主体的・対話的で深い学びを促す工夫を研究し、授業改善を行っていく。
【総合的な学習の時間】
第3学年「われらたまっ子」
自分たちの住んでいる地域について調べ、地域のよさを発信する。
(情報を集め、整理して、分かりやすく表現する。)
第4学年「わたしたちの多摩川」
多摩川での体験活動を通して、環境について自分の考えをもち、できることを考え、行動し発信する。
(興味関心をもち、経験や知識を関連付けて考えながら課題を解決する。)
第5学年「見つめよう環境問題」
地球の環境を守るために、自分たちにできることを考え、行動し発信する。
(自ら課題を見つけ、見通しを立てて探究し発信する。)
第6学年「エネルギー~発電について考えよう~」
国際社会の問題を見つめ、自分たちの問題として考え、行動する。
(持続可能な社会づくりのための課題解決に向け、見通しをもって計画を立て、より良い解決方法を工夫しながら、粘り強く追究する。)