2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

その他の関連分野

当校は、「学ぶ」「耐える」「感動する」を学校教育目標としている。その具現化を図る上で、

(1) 志をもち、目標に向かって前進する生徒

(2) 自ら考え、仲間と共に学び合い、確かな学力を身に付ける生徒

(3) たくましい気力と体力をもち、粘り強く困難に挑戦する生徒

(4) 郷土を愛し誇りに思う生徒

の育成を目指し、様々な活動に取り組んでいる。各教科のみならず、教科横断的な学習である総合的な学習の時間や、学校行事、体験活動の充実を図り、生徒の「学ぶ」「耐える」「感動する」を支援していくことに、全職員で取り組んでいる。活動の柱として、2010年度より生徒主体の地域貢献活動「夢プロジェクト」を設定している。

 

 

 

 

活動1 夢プロジェクト

ア 「ふるさと夢アーカイブス」の取り組み

武雄北中学校は2022.3.31に創立50周年を迎える。これまでの中学校の歴史を記録し、現代の中学生の夢だけではなく、地域の方が中学生の頃もっていた夢を集め、世代を超えた交流を図ることを目的として、6年目となる活動である。

今年度は昨年度までの活動に加えて、第1回~第49回の卒業アルバムから写真をピックアップし、展示を行った。文化発表会を初日とし、約2ヶ月、学校の正面玄関ホール及び廊下に展示した。展示品を囲みながら、地域の方が当時の話をする光景が見られた。

今年度もこの資料を町の文化祭で公民館に展示してもらおうと計画していたが、コロナの影響により断念せざるを得なかった。

 

イ 夢プロジェクトTシャツ、夢トレーナーの販売

学校オリジナルデザインのTシャツを新入生や地域の方に販売し、売上金を日本国内の被災地への支援金として寄付を行うようにしている。地域で行われる町民運動会での販売も予定していたが、コロナの影響により販売活動ができなかった。今年度は5万円の寄付ができる見込みである。

今年度は開校50周年を記念して、学校オリジナルデザインのトレーナーの制作・販売を行った。売り上げの一部を武雄市の水害への義援金とするようにしていたことから予想以上に売り上げがあり、5万円程度を募金するようにしている。

 

ウ 武雄北中版SDGsへの取り組み

今年度より、SDGsへの取り組みを始めた。持続可能な社会をつくるために何が必要であるかを学び、自分たちにできることを具体的な行動に移すようにした。

SDGsへの理解を深めるために全校で学習会を開き、自分たちにできることを縦割り班で話し合った。そこで出された意見を武雄北中版SDGsとしてまとめた。武雄北中版SDGsの具体的な内容として、アルミ缶を回収して売ったお金をユニセフに募金するや、石鹸で手を洗うときは水を止めることなどを決め、活動をスタートさせている。

 

活動2 総合的な学習の時間(夢タイム)

(1)学校テーマ「地域・社会貢献」

各学年テーマの基に、そこからいくつかのグループに分かれて課題を設定したり、あるいは、課題毎にグループを編成して、それぞれの課題解決を図っていく。地域とのつながりを生かしながら、様々な人、もの、体験に出会うことで、社会貢献しようとする態度を養う。また、新たな発見をくり返しながら、自己の生き方や『夢』を考え、将来の『夢』実現に向

け見通しを立てる。

またこの「地域・社会貢献」活動は、すっかり地域に根付き、地域住民の方との交流の太いパイプ役となっている。

 

(2)第1学年 テーマ「地域・社会を知る」

地域の産業の「よさ」を知るために体験を通して、農業に携わる人から知識だけでなく生き方・考え方も学び、他者と協同して農作物を育てたり、加工したりすることができるようにする。また、食に関心をもち、地産地消の大切さや郷土料理についての知識を生かして、地域や社会に貢献したり、自分の将来について見つめたりすることができるようにする。

【主な活動内容】

・農業体験活動(サツマイモ、南高梅など)

・地域の産業(米、麦、豚、牛など)の調べ学習、文化発表会での発表

・ふるさと先生のご指導の下、味噌づくり(加工などの体験)・・・コロナの影響により中止

・地域の高齢者(老人会、長寿会)との交流、講話・・・コロナの影響により中止

・職業調べ、発表会

 

(3)第2学年 テーマ「地域・社会にふれる」

地域・社会で働いている人々とかかわりながら、自己の生き方や『夢』についての探究的な学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、他者と協同して問題を解決するとともに、自分の職業的将来を展望したり、よりよく生きようとしたり、社会に貢献しようとしたりすることができるようにする。

【主な活動内容】

・職場体験活動・・・コロナの影響により中止

・高校調べ(進路学習)

・平和学習(沖縄修学旅行に向けて)

 

(4)第3学年 テーマ「地域・社会に貢献する」

地域・社会を支える人々とのかかわりや探究する学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に 判断し、他者と協同して問題を解決するとともに、よりよい地域の創造を考えたり、主体的、日常的に社会貢献しようとしたり、自己の生き方や『夢』を見直すことができるようにする。

【主な活動内容】

・地域貢献活動(お世話になった町内の清掃活動)・・・コロナの影響により学校敷地周辺にエリアを絞り実施した。

・小学生への読み聞かせ、特別養護老人ホームへの慰問・交流・・・コロナの影響により中止

 

 

 

来年度の活動計画

令和4年度の活動計画

  • 「夢プロジェクト」

開校50周年を迎えて、これまで取り組んできたプロジェクトの価値を見直し、さらに深化・発展させ未来へつなげていくためのプログラムを組んでいきたい。

夢プロジェクトに取り組んだ卒業生も社会人になりつつあり、今後は「夢」をテーマとした卒業生の講演会などを計画したい。

今年度から取り組みを始めた「武雄北中版SDGs」については、実践目標、活動状況を全校生徒で共通理解しながら定着・進化を図りたい。

②「夢タイム」(総合的な学習の時間)の活動の精選

時間数が限られた中で、活動本来の目的や趣旨が失われないように、指導計画の策定の段階で、計画的、かつ、効果的に行われていくように、十分な検討が必要である。

③ ユネスコスクール、ESDの理解

生徒、教員、保護者、地域の方々等にまだ認知が十分進んでいない。どのようにして理解をすすめ、推進していくのか、学校や地域の実情に合わせて検討していくことが必要である。