2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 持続可能な生産と消費

本校は、「人が好き 自然が好き 夢に向かって生き生きと学ぶ竹枝っ子」を学校教育目標に掲げ、教育活動を進めている。また、一級河川である旭川と里山に囲まれた自然環境豊かな地域にある小学校として、「子どもや学校は地域の宝である」という人々の思いをいただいている。

こうした人々のあたたかさや自然の豊かさを本校教育の特色として、環境学習、食農体験活動を柱に、ESD教育を進めている。ESDの実践を通して、自然とともに生きていく力、人々のつながりを大切にする態度の育成を目標としている。

具体的には、環境学習、食農体験活動を柱に、①生き物調査に係わる活動、②農作物を育てる活動、③ふるさとのよさを考える学習、を行った。

①  生き物調査に関わる活動(環境学習)

期間:5月  場所:竹枝小学校 学校田(冬水田んぼ)  

参加対象者: 全校児童34名

(内容)

本校では、学校田に冬期も水をため、水生昆虫やヤマアカガエル、ニホンアカガエルなどの希少生物の保護に取り組んでいる。そして、毎年5月に学校田に生息する生き物調査を全校児童で行う。水田の生き物の種類や数などを調べることにより、学校のまわりの環境について知ることができる。この調査の結果から、アカガエルの産卵が増えていることも確認され、児童は自分たちの取り組んでいることに充実感をもっている。また、この生き物調査では、岡山理科大学の先生による生き物についての話を聞くことができ、知識を深めるよい機会となっている。

②   食農体験学習

○米作り

期間:5月~11月 場所:竹枝小学校学校田 参加対象者:全校児童34名

(内容)

今年も田植え、草取り、稲刈り、脱穀などの活動を行った。米を作る活動を通して、稲の成長の様子について知るとともに、働く人の苦労や工夫についても理解することができた。

○キウイ作り

期間:4月~2月 場所:竹枝小学校前キウイ畑 参加対象者:全校児童34名

(内容)

毎年、竹枝小学校前のキウイ畑でキウイを育てている。今年も、6月にキウイの摘果作業、11月にキウイの収穫作業を行った。また、適宜草取りも行った。全校児童が参加し、今年もキウイをたくさん収穫することができた。

 

◎「食農体験学習」では、児童全員に「自分たちで米や野菜、果物を育てる」という目的意識をもたせるようにした。地域の方々、保護者とともに様々な農業体験を行うことで、自然を相手に作物を育てることの大変さに気付くとともに、食べ物を大切にしようとする態度が少しずつ身に付いてきた。また、協力してくださった地域の方々に対する感謝の気持ちをもつことができた。

③  【ふるさとづくり発表会】

期間:2月22日(土) 場所:竹枝小学校音楽室  参加対象者:全校児童34名

(内容)

・生活科の発表(1・2年)、総合的な学習の発表(3~6年)等を行う。

  ・今年度の活動についての発表を行い、一年間の学習の成果や課題、やってみたいこと、ふるさと竹枝について考えたことなどを、児童、教職員、保護者、地域の人、大学関係者等がグループに分かれ、話合いを行った。地域の自然や環境、歴史、文化などについて考えるとともに、地域を大切にしようとするよい学習の場となった。

来年度の活動計画

環境学習

5月:生き物調査

6月:ホタル鑑賞会 (水辺の楽校として実施)

 7月:夏キャンプ  (    〃     )

11月:かいぼり調査 (    〃     )

 2月:生き物の里づくり発表会

食農体験活動

 5月:サツマイモ苗植え

6月:田植え

   キウイ摘果作業

10月:いいそ作り、稲刈り

11月:脱穀、キウイ収穫

2月:キウイ剪定作業