2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 持続可能な生産と消費

本校は,「人が好き 自然が好き 夢に向かって生き生きと学ぶ竹枝っ子」を学校教育目標に掲げ,教育活動を進めている。また,一級河川である旭川と里山に囲まれた自然環境豊かな地域にある小学校として,「子どもや学校は地域の宝である」という人々の思いをいただいている。

こうした人々のあたたかさや自然の豊かさを本校教育の特色として,ESD教育の実践を通して,自然とともに生きていく力,人々のつながりを大切にする態度の育成を目標としている。

具体的には,環境学習,食農体験活動を柱に,①生き物調査に係わる活動,②農作物を育てることに係わる活動,③ふるさとのよさを考える学習を行った。

生き物調査に係わる活動(環境学習)

期間:2021年5月

場所:竹枝小学校 学校付近のビオトープ(湿原)

参加対象者:全校児童31名

(内容)

本校では,例年,学校田に冬期も水をため,水生昆虫やヤマアカガエル,ニホンアカガエルなどの希少生物の保護に取り組んでいる。しかし,今年度は,様々な理由から水田んぼにすることができなかった。そこで,今年度は,5月に学校付近のビオトープ(湿原)を使い,そこに生息する生き物調査を全校児童で行った。ビオトープ(湿原)の生き物の種類を調べることにより,学校田以外の場所でも多様な生物が生息していることが確認され,児童は自分たちの取り組んでいることに充実感をもつことができた。この生き物調査では,例年岡山理科大学の先生による生き物についての話を聞き,自分たちの身の回りにいる生き物の多様性を感じ取り,自分たちの地域の自然に親しむことができている。

農作物を育てることに係わる活動(食農体験学習)

【米作り】

期間:2021年5月~11月

場所:竹枝小学校 学校田

参加対象者:全校児童31名

(内容)

今年も田植え,草取りなどの活動を行った。米づくりを通して,稲の成長の様子について知ることができた。また,農作物づくりの人々の苦労や工夫について,理解することができた。

【キウイ作り】

期間:4月~2月

場所:竹枝小学校前キウイ畑

参加対象者:全校児童31名

(内容)

毎年,竹枝小学校前のキウイ畑でキウイを育てている。今年も,6月にキウイの摘果作業,11月にキウイの収穫作業を行った。また,適宜草取りも行った。今年もキウイをたくさん収穫することができた。

◎「食農体験学習」では,児童全員に「自分たちで米や果物を育てる」という目的意識をもたせるようにした。地域の方々とともに様々な農業体験を行うことで,自然を相手に作物を育てることの大変さに気付くとともに,食べ物を大切にしようとする態度が少しずつ身に付いてきた。また,協力してくださった地域の方々に対する感謝の気持ちをもつことができた。

ふるさとのよさを考える学習

期間:2020年2月

場所:竹枝小学校体育館

参加対象者:3~5年児童24名

(内容)

例年,保護者,地域の人,大学関係者等を招き,一年間の学習の成果や課題を発表するのだが,コロナ禍ということもあり,児童同士でやってみたいこと,ふるさと竹枝について考えたことなどの発表を行った。発表を通して,自分たちの地域について,より親しみ,考えを深めることができた。

来年度の活動計画

令和4年度も引き続き,環境学習,食農体験活動を柱に,①生き物調査に係わる活動,②農作物を育てることに係わる活動,③ふるさとのよさを考える学習を行う。具体的には,各学年の生活科・総合的な学習の時間を中心に,以下のように計画している。

【生き物調査に係わる活動(環境学習)】

5月:田んぼの生き物調査

6月:ホタル鑑賞会    (水辺の楽校として実施)

7月:夏キャンプ     (    〃     )

11月:かいぼり調査 (    〃     )

【農作物を育てることに係わる活動(食農体験活動)】

5月:サツマイモ苗植え

6月:田植え キウイ摘果作業

10月:いいそ作り,稲刈り,サツマイモ収穫

11月:脱穀,キウイ収穫

2月:キウイ剪定作業

【ふるさとのよさを考える学習】

2月:生き物の里づくり発表会