2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉, 健康, 食育

活動報告写真

本校は、例年ESDの活動を「お互いを尊重し合い、地域の歴史・文化を継承し、ふるさと高島の自然・文化を受け継ぐ郷土愛を深める教育」とし、保護者や地域の方々と共に、「共生」と「郷土愛」の二つのプロジェクトを進めている。これらの学習は、すべての教科・領域と関連付け、生徒が様々な角度から環境・共生社会についての諸問題への考えを深めることができるようにしている。

しかし、今年度もコロナ禍以前に取り組んできた活動の多くが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、制限・中止することを余儀なくされた。そのため例年とは違った形でできることに取り組んだ。

①「共生」に関わる活動

◆年間を通して 岡山支援学校との交流(全学年)

学区に隣接する特別支援学校の生徒たちとの「支援学校交流活動」を通じて、相手の立場や気持ちを考え、共生社会を育むために自分たちに何ができるか考えた。例年、有志が支援学校を訪問する形をとっていたが、昨年度までの数年間は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインでの交流を行っていた。本年度は3月初旬に直接的な交流を行う予定だったが、オンラインでの交流に変更した。

年度末の交流に向け、1学期には支援学校から先生を招き、1年生に向けて岡山支援学校についての講演会を行った。また、第一回オンライン実行委員会を行い、各校の交流実行委員会の代表者が自己紹介を行ったり、今後の交流についての意見交換を行ったりした。夏休みには暑中見舞い、冬休みには年賀状を交換するなど、作品交流も行った。

 

②「郷土愛」に関わる活動

◆6月 溝さらえ

昨年度まで中止になっていた「溝さらえ」(田植えの時期に合わせた学校周辺の溝の清掃活動)を本年度は実施することができた。地域を愛し、貢献しようとする態度を育成することを狙いとした。

◆年間を通して 公民館との連携

地域の方々に高島中学校について周知するため、数々の掲示物を掲示している。

・だいす木:地域の好きなところを、葉を模した紙に書き込み、一つの木として掲示した。生徒が自らの住む地域の良いところ・好きなところを再認識し、郷土愛を育むことができる活動となった。

・エシカルタ:3年生は「エシカルタ」と題して、家庭科の時間に学習したエシカル消費についての内容をかるた風に仕上げて展示した。エシカル消費はSDGsのゴール12に関連する内容であり、自分たちの生きる未来について考える機会となった。

来年度の活動計画

これまで取り組んできた「共生」プロジェクトとしての岡山支援学校との交流活動、「郷土愛」プロジェクトとしての溝さらえは、来年度も継続して行いたい。新型コロナウイルスの感染状況によっては、規模を拡大し、より深い学びの得られる活動にしていきたい。それぞれの活動が独立したものでなく、「共生」や「郷土愛」についての理解を深められるものになるよう、すべての教科・領域と関連付けながら、掲示物の作成や報告会の実施など、準備や報告の過程を工夫したいと考えている。