2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権

本校は、例年ESDの活動を「お互いを尊重し合い、地域の歴史・文化を継承し、ふるさと高島の自然・文化を受け継ぐ郷土愛を深める教育」とし、保護者や地域の方々と共に、「共生」と「郷土愛」の二つのプロジェクトを進めている。これらの学習は、全ての教科・領域と関連付け、生徒がさまざまな角度から環境・共生社会についての諸問題への考えを深めることができるようにしている。

しかし、今年度はこれまで取り組んできた活動の多くが、新型コロナ感染症拡大防止の措置のために、制限、中止をすることを余儀なくされた。そのため例年とは違った形でできることに取り組んだ。

 

①「郷土愛」に係わる活動

○10月~11月 地域学習

・総合的な学習の時間(1年生)を使って、地域の環境、歴史、文化について学習した。

班ごとにフィールドワークを行い、実際に史跡、歴史的な建造物を見学した。学んだこと、撮影してきた写真を使ってクラスごとに地域マップを作り、郷土についての理解を深めた。

水の豊かさから天然記念物アユモドキの生息地であることに誇りを持ち、今年度は中止となったが、例年地域、PTAち共同で行っている「溝さらえ」の意義を確認した。豊かな水がもたらすもう一つの恩恵である「雄町米」の歴史についても探究した。

○4月~1月「平和学習と沖縄の中学校との交流」

・本校の3年生は、例年4月に沖縄県への修学旅行を通して、第二次世界大戦の沖縄での地上戦について学び、平和について理解を深めている。また、沖縄の風土や文化についても学習している。今年度は修学旅行が中止となり、その代替活動として、沖縄県の伊平屋中学校とZOOMを使っての交流が行われた。事前準備として、本校は岡山について冊子にまとめ、お互いに郷土の特色や、学校の魅力をアピールした。この活動を通して、平和の大切さと同時に郷土に対する理解を深めた。

 

②「共生」に係わる活動

○10月~12月「岡山支援学校との交流」

・学区に隣接する特別支援学校の生徒達との「支援学校交流活動」(全学年)を通じて、相手の立場や気持ちを考え、共生社会を育むために自分たちに何ができるかを考えた。例年は有志が訪問する形をとっているが、今年度は、交流実行委員会の代表がZOOMを使って、交流内容を相談した。お互いの学校の紹介や、今取り組んでいること、行事内容などを紹介したのち、それぞれの学校が作品を作ったり手紙を書いたりし、双方の学校に届けた。

来年度の活動計画

これまで取り組んできた「共生」プロジェクトとしての岡山支援学校との交流活動、地域でのもちつきボランティア活動、「郷土愛プロジェクト」としての溝さらえは、可能ならば継続して行いたい。それぞれの活動が独立したものでなく、「共生」や「郷土愛」についての理解を深められるものになるよう、全ての教科・領域と関連付けながら、掲示物の作成や報告会の実施など、準備や報告の過程を工夫したいと考えている。