2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉

 本校は、「我が町、金沢の魅力発見!!」を活動テーマとして、ESDを我が町金沢の未来へつながる伝統工芸と景観保全と捉え、ESDの実践を通して持続可能な社会の担い手とつながる生徒の育成を目標とした。

 具体的には、総合的な学習および、地域とつながりのある行事を柱として、①伝統工芸に関わる学習、②景観や環境の保全に関わる学習、③地域とのつながりを生かした教育、④オリンピック・パラリンピックに関する学習を行った。

①伝統工芸に関わる学習
②景観と環境の保全に関する学習

 金沢市では、市共通の取組として「金沢ふるさと学習」を実施しており、そのゴールは世界の交流拠点都市金沢について考え、金沢のまちづくりの提案を行うことである。この取組は、全学年ともに総合のカリキュラムの中に位置づけて実施した。3年では、修学旅行で訪れる京都市と比較して整理、分析し、世界の国際交流拠点都市金沢のまちづくりの提案に深みを持たせることが学習の主眼である。

③地域とのつながりを生かす教育

 本校区には、石川県立ろう学校があり、定期的に授業交流、部活動交流などを行っている。その一環として、本校の合唱コンクールの中で、ろう学校の生徒が和太鼓の演奏を披露する。合唱コンクールは、本校区の地域全体で行われる伝統的な行事であり、毎年10月に金沢歌劇座にて行われている。1学期から交流を通してきたろう学校の生徒が演奏し、会場全体が太鼓の振動に包まれる瞬間は感動する場面となった。また、普段鑑賞することの少ない日本の伝統的な和太鼓を鑑賞する貴重な機会にもなっている。

④オリンピック、パラリンピックに関する学習

 1年の保健体育科の授業の一環としてオリンピック、パラリンピックに関する学習を行った。各自が興味のある内容について調べたものをレポートにして掲示物をつくるとともに、ポスターセッションを行って理解を深めた。

来年度の活動計画

令和2年度は、令和元年度の活動を継続して行う。具体的な内容は以下の通りである。

①「我が町、金沢の魅力発見!!~未来へつながる伝統工芸や環境保全~」を主要テーマに、1年総合「金沢ふるさと学習」に重点を置いて活動する。

 時期:2年 11~12月

 学習のねらい:修学旅行での現地調査に向けての準備調査。持続可能な街づくりの視点を養う。

②ろう学校との交流を中心とした地域とのつながりを生かした教育の実施。生徒間交流に加え、伝統楽器の和太鼓の鑑賞を行う。

 時期:5~1月(定期的な授業交流と、10月の合唱コンクール参加)

 学習のねらい:「共生」する社会を創ろうとする心情を育む。伝統的な和楽器を鑑賞する。