2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権

地域社会の一員として環境問題とどう立ち向かうかを考えること、また、地球規模の諸問題が国際社会の利害関係や文化的な摩擦を生むことなどを認識することを活動テーマとして、SDGsの実践を通して協調・協力する態度やグローバル/ローカルな視野を育むことを目標としている。主な年間活動としては、①課題研究と探究学習、②ユネスコスクールとの交流と研修活動、③国際問題・国際理解に関する活動などを行っている。

①課題研究と探究学習

総合学習の時間を中心として、各教科・HR活動・道徳の時間等も有機的に関連性を持たせながら、中高一貫教育のメリットを活かしてSDGsの学びを深めることを目標に活動を進めた。中1から中3までを異学年で構成される6つのゼミに分け、ゼミ内での中間報告も含め、約半年間かけてそれぞれのテーマの探究学習を行った。高1と高2については、各学年に割り振られた学習プランを、総合的な探求の時間を中心におよそ4ヶ月をかけて研究し、学年発表会を行った。この成果を踏まえ、2月中旬には、中学と高校5学年合同で発表会を開催し、その成果をまとめた冊子を作製する予定である。

②ユネスコスクールとの交流と研修活動

他校やユネスコスクール同士の連携を深め協力関係を築くことによってユネスコ活動の充実と推進を図るために、参加者を募って様々な活動に参加している。4月には山口、愛媛、大分のユネスコ青年部が主催する「ユネスコみらいミーティング」、6月には岩国ユネスコ協会高校部の行事で当校のユネスコ部が主幹する「SPACE(高校生討論会)」、7月下旬から8月上旬にかけては、地域社会との協働をテーマに、岡山県、広島県、当校の持ち回りで行う「ユネスコスクール交流研修会」などが毎年予定されているが、今年度は新型コロナウィルスの影響で、すべての行事が中止となった。

③国際問題・国際理解に関する活動

オンライン開催となった「第14回全日本高校模擬国連大会」に、高校2年生2名(1チーム)が選抜出場(9年連続13回目)を果たした。地域特別賞を受賞し、高校模擬国連国際大会への出場権が授与された。また、「第67回国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール」に応募し、本校から山口県代表として高校2年生1名が選出された。

来年度の活動計画

これまでの活動を踏襲しながら、①課題研究と探究学習、②ユネスコスクールとの交流と研修活動、③国際問題・国際理解に関する活動を中心に行っていく予定である。①については、今年度の成果を踏まえ、中高一貫教育のメリットを活かしながら、総合的な探究のあり方を見直しながら進めていく予定である。②については、今年度は新型コロナウィルスの影響によりほとんど活動できなかったため、このような状況下であっても、オンラインなどを活用するなど、目的にかなう活動の在り方を検討していきたい。従来のあり方に加えて、ユネスコ活動を維持するための方法を見つけることが課題である。③については、模擬国連活動を中心に、これまでの成果を踏まえつつ、組織的かつ継続的に行っていくための取り組みをさらに充実させていきたいと考えている。