2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 平和, 人権, ジェンダー平等, その他の関連分野

地域社会の諸問題や地球規模の諸問題とどう向き合うか、持続可能な開発および持続可能なライフスタイル、異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重などを活動テーマとして、SDGsの実践を通して協調・協力する態度やグローバル/ローカルな視野を育むことを目標としている。主な年間活動としては、①課題研究と探究学習、②ユネスコ部を中心とした地域との協働、③国際問題・国際理解に関する活動などを行っている。

①課題研究と探究学習

総合的な学習や総合的な探究の時間を中心として、中高一貫教育のメリットを活かしてSDGsの学びを深めることを目標に活動を進めた。まず、昨年度の成果発表として、2月中旬に中学と高校5学年合同で発表会を開催し、その成果をまとめた冊子『烏岳峰』を作製した。今年度も引き続き、中学と高校ともにSDGs17の目標に結びつく内容を研究テーマとした。中1から中3までを異学年で構成される6つのゼミに分け、高1と高2を異学年で構成される6つのゼミに分けて探究学習を行った。この成果を踏まえ、2月中旬には、中学と高校5学年合同で発表会を開催し、その成果をまとめた冊子を作製する予定である。

②ユネスコ部を中心とした地域との協働

今年は地元のランドマークである錦帯橋を通じて地元について考え、また、様々なライフステージや身体状況のニーズや地域課題について考えることをテーマに、以下の活動を行った。地域のユネスコ協会主催のもと、6月と11月に「SPACE(高校生討論会)」を幹事校としてオンラインで開催し、錦帯橋と世界遺産をはじめ、地域の諸問題をテーマに高校生としての意見をまとめた。8月には、「平和の鐘を鳴らそう」や錦帯橋周辺の清掃活動ボランティア、地域のユネスコ協会青年部開催の「高校生ミーティング」に参加し、他校の生徒と交流しながら、地域社会について考えた。

③国際問題・国際理解に関する活動

岩国米軍基地内の学校と交流活動を年2回実施したり、「全日本高校模擬国連大会」への出場を目指して希望者を対象に模擬国連活動を行ったりした。

来年度の活動計画

これまでの活動を踏襲しながら、①課題研究と探究学習、②ユネスコ部を中心とした地域との協働、③国際問題・国際理解に関する活動を中心に行っていく予定である。①については、今年度、中高一貫教育のメリットを活かして、探究学習のあり方を見直し体系化することができたため、内容をさらに充実させていく取り組みを行う予定である。②については、地域のユネスコ協会高校部の活動を活発にするために、本校が中心となって全面的に協力するとともに、高校生の活動や意見を地域に具体的に発信していく方策を考えていきたい。③については、模擬国連活動や姉妹校交流を中心に、これまでの成果を踏まえつつ、組織的かつ継続的に行っていくための取り組みをさらに充実させていく予定である。