2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, ジェンダー平等

地域社会の一員として環境問題とどう立ち向かうかを考えること、また、地球規模の諸問題が国際社会の利害関係や文化的な摩擦を生むことなどを認識することを活動テーマとして、SDGsの実践を通して協調・協力する態度やグローバル/ローカルな視野を育むことを目標としている。主な年間活動としては、①課題研究と探究学習、②ユネスコスクールとの交流と研修活動、③国際問題・国際理解に関する活動などを行っている。

①課題研究と探究学習

総合学習の時間を中心として、各教科・HR活動・道徳(中学校のみ)の時間等も有機的に関連性を持たせながら、中高一貫教育のメリットを活かしてSDGsの学びを深めることを目標に活動を進めた。まず、昨年度の成果発表として、2月中旬に中学と高校5学年合同で発表会を開催し、その成果をまとめた冊子『烏岳峰』を作製した。今年度は、中学と高校ともにSDGs17の目標に結びつくより具体的な内容を研究テーマとした。中1から中3までを異学年で構成される7つのゼミに分け、高1と高2を異学年で構成される6つのゼミに分け、総合的な探求の時間を中心に探究学習を行った。この成果を踏まえ、2月中旬には、中学と高校5学年合同で発表会を開催し、その成果をまとめた冊子を作製する予定である。

②ユネスコスクールとの交流と研修活動

他校やユネスコスクール同士の連携を深め協力関係を築くことによってユネスコ活動の充実と推進を図るために、参加者を募って様々な活動に参加している。毎年4月に山口、愛媛、大分のユネスコ青年部が主催する「ユネスコみらいミーティング」は年3回のオンライン開催となり、第1回目(7月)に参加し、第2回目(12月)、第3回目(3月)にも参加予定である。6月には岩国ユネスコ協会高校部の行事で当校のユネスコ部が主幹する「SPACE(高校生討論会)」を今年はオンラインで開催した。オンラインを活用することにより、昨年度できなかったいくつかの活動を行うことができた。また、8月には「高校生カンボジアオンラインスタディツアー」に参加した。なお、7月下旬から8月上旬にかけて、地域社会との協働をテーマに、岡山県、広島県、当校の持ち回りで行う「ユネスコスクール交流研修会」が毎年予定されているが、昨年度に引き続き、新型コロナウィルスの影響で中止となった。

③国際問題・国際理解に関する活動

昨年度「第14回全日本高校模擬国連大会」で地域特別賞を受賞した高校3年生2名が「高校模擬国連国際大会」(オンライン開催)に第15期日本代表派遣団の一員として出場し、Best Improvement Awardを受賞した。「第68回国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール」に応募し、本校から山口県代表として高校1年生1名が選出され、優秀賞(全国人権擁護委員連合会会長賞)を受賞した。

来年度の活動計画

これまでの活動を踏襲しながら、①課題研究と探究学習、②ユネスコスクールとの交流と研修活動、③国際問題・国際理解に関する活動を中心に行っていく予定である。①については、今年度、中高一貫教育のメリットを活かして、探究学習のあり方を見直し体系化することができたため、内容をさらに充実させていく取り組みを行う予定である。②については、今年度、オンラインを活用することで、これまで取り組んでいた活動の一部を行うことができた。従来のあり方に加えて、ユネスコ活動を維持するための方法を見つけつつ、オンラインを活用して活動の幅を広げていく予定である。③については、模擬国連活動を中心に、これまでの成果を踏まえつつ、組織的かつ継続的に行っていくための取り組みをさらに充実させていきたいと考えている。