2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, 福祉, 健康, その他の関連分野

本校はESDの底流理念に基づき「自ら気づき、考え、よりよく行動する生徒の育成」を学校教育目標とし、生徒の「自主性」に重きを置いている。その育成実践活動の一環として、例年、年間約15回にわたる地域ボランティア活動を行ってきた。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年度3月以降の地域ボランティアや防災訓練等は全て中止となった。

実際に行われた活動は以下のとおりである。

1 地域に関わる活動

・ボランティア委員会の案により全校生徒で分担し、地域の独居高齢者に年賀状を書いて送った。送られた方々の多くからこの取組に対するお礼状をいただいた。

・櫛浜市民センターでのボランティアでは、温かい心を送る運動として、地域の方が作られたおせち料理を独居高齢者の方に届けた。世帯間の交流も図れ、生徒たちは有意義な時間を過ごした。年々ボランティアに参加する生徒も増え、地域の活力の一部分を担うことができた。

2 人権・福祉に関わる活動

・本校の底流にある理念に

①人権教育 ②ユネスコスクール(S31から)としてのあり方 を2大柱としておいている。

それを受け、「人権感覚」と「ボランティア」が生徒決定のチャレンジ目標となっている。

・全盲の講演者を招請し講演を聴いた後、全校生徒で感想を書き、講演者にお送りした。自分が実際にできる具体的な手伝いの仕方を学習し、感想を読む限りでは、障がい者への理解も深まっていた。

・LGBTQについて偏見をなくすため、2年生の性教育で扱い、全員感想を書いた。

3 国際理解に係わる活動

・ボランティア委員会が中心となり、ペットボトルキャップを収集し発展途上国居住者へのワクチンに替える運動に参加した。6月から11月で計約3万個回収できた。

4 その他の活動

・書き損じのハガキや未使用の古切手を回収し、お金に換算し支援する運動に参加した。

・SDGsへの理解を深めるため、ボランティア委員会が文化祭で、SDGsについての事前アンケートやニュース形式の演劇発表、17項目の説明の掲示を行った。SDGsに関する活動は今回が初めてで、事前アンケートでは27%の生徒しか知らなかったが、文化祭後は全校生徒が少なくともその名称と主旨概要はつかめた。

・SDGsのより深い理解のため、その後全校でオリエンテーションを行い、ボランティア委員会主導で、騒人社『キーワードで教えるSDGs』等にある17項目のワークシートを全校生徒に実施し、観念ではなく、それぞれの項目に関連する現実の問題の概要を知らせた。

・17項目のロゴのカード等を利用し、関連授業の振り返り時に、教員は、どの項目に関して学習したかを生徒に確認している。

・SDGsのスタートブックを生徒全員に利用させ、時々内容を確認している。

来年度の活動計画

SDGsの17項目の知識を新入生も含めた全校で浸透させる。そして、実際に生徒主体でイベントが組めるようにする。

具体案

・新入生に、新2,3年生が前年度受けたようなようなSDGsのオリエンテーションを行い、ボランティア委員会主導で、騒人社『キーワードで教えるSDGs』等にある17項目のワークシートを実施する。

・前年度同様、17項目のロゴのカード等を利用し、関連授業の振り返り時に、教員は、どの項目に関して学習したかを生徒に確認する。

・SDGsの2021年度版のスタートブックを生徒全員に利用させ、時々内容を確認する。