2022年度活動報告

本年度の活動内容

本校はESDを学校と地域の取組を結び付けるものと捉え、「地域の人材と資源を活用した教育の充実」を活動のテーマとし、ESDの実践を通して「ふるさと田井を愛し、世に役立つことを喜びとする子」の育成を目指している。
具体的には、環境教育・伝統文化の継承を柱に①「環境」「持続可能な生産と消費」に係わる緑の少年団として取り組むエコ活動やリサイクル活動、緑化活動、②「世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等」に係わる「みつば太鼓」の活動、③「減災・防災」に係わる「田井小防災の日」の活動を行った。

① 「環境」「持続可能な生産と消費」に係わる３，４学年総合的な学習での活動や緑の少年団（全児童）によるエコ活動やリサイクル活動、緑化活動
３，４学年の総合的な学習の時間では、環境教育を中心に行ってきた。「みつばの森プロジェクト」と題し、学校にある森を育て守るために自分たちのできることを考えた。今年度は、森にある池の清掃をして生き物を育てたり、鳥がさえずる森にしたいという思いから巣箱を作って取り付けたり、ゆったり歩けるように遊歩道にチップを敷いたりする活動を行った。このような活動から人間はいろいろな生き物と共存していること、自然を守ることが自分たちの今の生活や未来の生活を守ることにつながっていることに気付いた。
また、緑の少年団（全児童）が中心となり環境保全と社会貢献を目指して、児童や職員、保護者、地域の方に呼びかけてトイレットペーパーやセロハンテープの巻芯、ペットボトルキャップ、段ボールなどを回収した。回収物をそれぞれの関係先（引受先）に送付した。
② 「世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等」に係わる「みつば太鼓」の活動
3年生以上の子供たちで構成される「みつば太鼓」は、地域の方から太鼓演奏の指導を受けながら、総合的な学習の時間に取り組んでいる。市の祭りや学習発表会で演奏を披露した。高学年は、修学旅行で太鼓体験交流館に行き、プロの演奏家から指導を受けたり、他地域の太鼓芸能について学んだりした。

③ 「減災・防災」に係わる「田井小防災の日」の活動
本校では学習参観日の1日を「田井小防災の日」と位置付け、９月１日（木）に全校児童と保護者、地域住民とともに実施した。新潟県防災教育プログラムを活用した授業や講師として地域の防災士や消防士を招聘した防災教育など、「減災・防災」について地域一体となって考えるよい機会となった。

来年度の活動計画

３，４学年の「みつばの森プロジェクト」では、楽しむための森づくりという視点だけでなく、学ぶための森という視点も入れ、自分たちができることを考えさせていきたい。

「みつば太鼓」「田井小防災の日」の活動は、新型コロナウイルス感染症の感染状況を考慮しながら、感染症対策を十分行ったうえでこれまでの活動を継続したり、withコロナ対応としてこれまで取り組んできた地域に根ざした活動をESDの実践として深化・拡充させたりする。地域を活動のフィールドとし、どの活動においても可能な限り保護者や地域の方、関係機関と連携・協働して一体となって活動を進めていく。