2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 健康, 貧困

本校は、学校教育目標である「志を持って 自ら学び 未来を切り拓く生徒の育成」中での持続可能な開発のための教育の重点目標として「ひと・こと・もの」について、自ら課題を見出し、体験活動を通して、主体的に問題解決ができるように、3つのキーワード「発信!行動!交流!」を掲げ、活動を行った。

具体的には、福祉体験学習、職場体験学習、保育体験学習、環境保全体験学習を柱に、①認知症や高齢者に係わる学習、②将来の生き方に係わる学習、③生命尊重や思いやりに係わる学習、④環境保全に係わる学習を実施した。

① 認知症や高齢者に係わる学習(福祉学習):SDGs3

1年生において、福祉に関する現状と課題の学習を経た上で、アイマスク体験や車いす体験、歩行体験などの高齢者疑似体験を校内で行い、高齢者との接し方やバリアフリー化の必要性等を学んだ。その後、まとめの学習として認知症の方や高齢者の方の気持ちを思いやることや身のまわりの施設や福祉環境の整備の重要性を体験から学んだ。

② 将来の生き方に係わる学習(職場体験学習):SDGs11

2年生において、自分の興味・関心や適性ついて考え、「働く」ということがどのようなことであるかを学習した上で、大牟田市内の30の事業所に分かれて、職場体験学習を行った。その中で、社会人としての責任や人とのつながりについて考え、挨拶や礼儀、自分のことだけでなく人のことを考えて行動することを身につけると共に、「働く」ことの喜びや大切さや苦悩、地域の現状や地域の事業所の活躍を肌で感じることにより、地域の素晴らしさや地域の将来の展望を考える機会にすることができた。さらに、改めて自分の将来を見つめ、自分にできる社会貢献を考えることができた。

③生命尊重や思いやりに係わる学習(保育体験学習):SDGs16

3年生において、少子高齢社会の現状や将来親になること、また自然や社会の中での生命尊重の重要性を考えながら、地域の10の保育園・認定こども園に分かれ、保育体験実習を行った。乳幼児の特性や注意することを学習した後、各班で年齢に合わせた設定保育のために、遊び道具の作製や設定保育の進行等を考えた。体験を通して、生命の尊さに改めて気づき、乳幼児と接する中で、コミュニケーションの大切さや言葉遣いや目線や姿勢の大切さ、優しく思いやりの気持ちや行動をとることの必要性を実感することができた。体験後のまとめの学習で、保育の現状や将来の自分について見つめ直す機会となり、進路学習とのつながりもつくることができた。

④環境保全に係わる学習(環境保全体験学習):SDGs15

環境保全については、大きな2つの取り組みを行った。1つは、「クリーンアップ大作戦」と題し、全校生徒と保護者と職員で、校区内の清掃活動を行った。地域の環境に増えながら、ゴミ拾い活動をすることにより、地域の環境保全に関して保護者を含めて考えることができた。2つ目に、「外周一周ゴミ拾い大作戦」と題し、生徒会役員が全校生徒に呼びかけ、放課後ボランティアでのゴミ拾い活動を行った。生徒は自分の校区内にまだゴミが沢山あることを実感し、環境保全について考えると共に、自分には何ができるかを考え行動する機会になった。

来年度の活動計画

目標 自分のよさを発揮し、真剣に学び、高め合う生徒の育成

1年生 福祉学習:SDGs3、進路学習:SDGs11

・ 誰もが安心して暮らせる社会について考え、大牟田市の福祉の現状をとらえる。

・ 体験活動の中で、福祉に対する理解を深め、豊かな人間性を育む。

・ 協働活動を通じ、絆を育む。

2年生 職場体験学習・地域探求学習:SDGs11、国際理解教育:SDGs4

・ 働く上での心構えや態度、働く意義を理解する。

・ 体験活動の中で、将来の進路や自分の生き方を考える。

・ 他地域と自分の地域を比べ、地域の伝統や文化の伝承について考える。

・ 修学旅行時の外国人観光客へのコミュニケーションを通じ、異文化交流をはかる。

・ 協働活動を通じ、絆を育む。

3年生 保育体験:SDGs16、進路学習:SDGs11

・ 体験活動の中で、「生命尊重」や「思いやり」について考え、理解する。

・ 保育の現状をとらえ、乳幼児の特性や接し方を理解する。

・ 自分で進路を選択決定していこうとする態度の育成。

・ 協働活動を通じ、絆を育む。

各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動の全ての教育活動を通して、地域とのつながり(ひと・こと・もの)を大切にする。