2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 健康, 食育, 貧困

<本校活動内容>

1.各学科独自の取り組み

(1)機械科

①次世代自動車についての研究・・・HV車、EV車、水素自動車の仕組みや技術的な面、普及に必要な社会的な課題について学習した上で、生徒それぞれで未来の街づくり像を描いた。この活動から生徒は地球環境への理解を深めることができた。

②新技術を支える制度・・・弁理士による演劇を通した知的財産学習を継続実施し、新しい技術の権利を守ることが、次なるステージへの土台となることを学んだ。

③技術の楽しみを次世代に繋げる活動・・・Learning to doの取り組みとして、地域の小中学生を対象とした工作教室を実施した。これらの取り組みは、生徒自身に省エネルギーや環境問題に対する意識を向上させると同時に、どのように学んだ知識を生かせるかという考え方が身についた。その結果として、生徒自身が技術の向上を求め技能検定(機械加工)に対して積極的に取り組むことができた。

(2)電気科

未来の中堅技術者の育成を基本に据えつつ、エネルギーや健康を核とした活動を実践した。

①新型風車を提案・・・持続可能な未来社会構築のための新しい風車を開発し、環境にやさしいエネルギーの獲得を研究した。これらは技術系コンテストに発表し、技術研究論文の掲載を成果したほか、実践的な活動とし、活動内容を発表・紹介した。今現在、脱炭素チャレンジカップにおいてファイナリストとなっている。

②3Dプリンタを活用したフェイスシールド・・・飛沫防止のためのフェイスシールドを3Dプリンタで作製した。形や素材を工夫し、安くて丈夫で安全なフェイスシールドの完成を目指した。完成品は近隣福祉施設・福祉団体に2度に渡って寄贈することができた。

(3)商業科・国際ビジネス科

課題研究や特色を出した授業において様々な活動を行っている。

①地域創生「サイクリングマップで地域や島外との繋がりを」・・・淡路島のサイクリングに着目。従来よりも手軽な若者向けのサイクリングコースを提案しマップを作製した。地域のお店を巡る付加価値を付け、QRコードからコースやお店の動画を見られるなど、SNSを活用した連携の工夫をすることにより、新たな層の獲得を目指した。これらは地域文化の価値を高め、持続可能性を模索した研究となった。

2.学科横断での取り組み

(1)時事教養

学校設定科目「時事教養」においてSDGsの学習に取り組んだ。知識理解よりも生徒の思考判断表現を重視し、課題に対して調べ学習をしたり、互いに意見をぶつけ合い、自分たちが思うより良い答えや解決方法を探った。テーマは以下の通りである。(一部抜粋)

①健康「健康寿命を延ばすために」・・・積極的な活動をしている企業の取り組みを調べ、他教科の学習知識を使って、まったく新しい視点からの解決方法を見つけだした。

②ジェンダー平等「社会ではどんな生きにくさがあるのか」・・・日本におけるジェンダーギャップの現状を学び、政治や経済、働き方における女性の生きにくさについて議論を深めた。

③持続可能な生産と消費「私がファストファッションを避ける理由」・・・エッセイから発展途上国における過酷な労働環境を学び、自分たちの生活と切り離せない問題であることを学んだ。

④防災「高校生として地域を守るためには」・・・地震や災害の実態を学び、災害に如何に立ち向かうか、何が出来るのかを議論し理解を深めた。

(2)国際理解教育活動

①書き損じはがきを途上国の学習支援に・・・『あなたのはがき、だれかのために』キャンペーン。書き損じはがき回収キャンペーンを通じて、国際貢献の意義を積極的に啓蒙活動し、生徒たちに理解を広げた。

来年度の活動計画

持続可能な社会の実現や未来の創造において、これまで同様、各科で取り組みを深めていく予定である。更に、今年度に実施が出来なかった活動においての充実を図っていきたい。以下にその例を挙げる。

①生徒会活動を通じた防災・・・本校では従来より生徒会が中心となって防災啓蒙活動を積極的に行ってきた。自衛隊と共同で防災活動(避難訓練、炊き出し、高校生ができる救助活動に必要な知識習得)や生徒会役員による防災ジュニアリーダー研修の参加及び啓蒙活動。

②国際理解教育活動・・・書き損じはがきのキャンペーン参加だけでなく、幅広く、国際交流の面で積極的な新しい活動を行いたいと思っている。