2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解

本校は、「健康 誠実」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野※注3を通して未来を創造する力の育成を目標とした。

1.海洋

  • 三海峡クリーンアップ作戦

三海峡(鳴門海峡、紀淡海峡、明石海峡)クリーンナップ作戦に主催者側として参加。環境啓発ブースを出展し、実行委員や地域住民の方とイベントを盛り上げ、海岸一斉清掃の中心として活動した。

2.減災・防災

  • 兵庫県防災ジュニアリーダー研修への参加

県主催の防災ジュニアリーダー研修に生徒会3名が参加。阪神淡路大震災の教訓や地震のメカニズム、避難方法などを消防や防災士の方から学ぶ。また語り部活動を体験し、他校の生徒たちと防災・減災について議論し、考えを深めた。1月7日~10日まで同じく防災ジュニアリーダー研修の一環で宮城県を訪問し、被災者の方との交流を通じて、被災の現状や地震への学びを深める予定。

  • 防災ベンチの作成・寄贈

地域からの要望を受け、機械科の課題研究として防災ベンチを制作・寄贈を行った。

3.気候変動・エネルギー・環境

未来の中堅技術者の育成を基本に据えつつ、エネルギーや健康を核とした活動を実践した。

  • 新型風車の更なる研究

持続可能な未来社会構築のための新しい風車の開発を進め、環境にやさしいエネルギーの獲得を研究した。またそれが高く評価されている。

  • 3Dプリンタを活用したフェイスシールドの寄贈

飛沫防止のためのフェイスシールドを3Dプリンタで作製した。形や素材を工夫し、安くて丈夫で安全なフェイスシールドの完成を目指した。完成品は近隣福祉施設・福祉団体に2度に渡って寄贈することができた。

  • 次世代自動車についての研究

HV車、EV車、水素自動車の仕組みや技術的な面、普及に必要な社会的な課題について学習した上で、生徒それぞれで未来の街づくり像を描いた。この活動から生徒は地球環境への理解を深めることができた。

  • かいぼりボランティア

ため池の維持管理のため、底にたまった泥を川に流すかいぼりのボランティアを近隣のため池で実施(60名参加)。市内の建設会社やインターンの大学生と共に行った。

4.文化多様性・国際理解

  • 地域課題を議論する国際交流

地域商業科地域創生班では、インドネシアバリ島の高校生と国際交流を1年かけて行い、互いの「島ならではの観光課題」について議論・研究・発表を行った。部門ではごみ問題、ユニバーサルデザイン、伝統の継承、オフシーズンの楽しみ方などを設定し、同じ課題についてそれぞれの立場から意見を伝えあった。

来年度の活動計画

次年度も、これまで同様に各科の特徴を生かした取り組みを計画している。

電気科は、電気科の特徴を生かしたボランティア活動を実施できればと考えている。今後も、調査・研究を実施し、次に、実験をとおして、よりよい再生可能エネルギー利用技術製品を提案し、発表する。さらに、これらの研究で得られた成果をもとに、ボランティア活動に生かしていくこととしている。

機械科は、機械科の特徴であるものづくりで地域貢献活動を実施できればと考えている。今後も、専門機関の協力による学習を積み重ね、アイデア創出や資格取得に行い、今後の社会を支える裾野人材の育成に努めていく。

地域商業科は、次年度も、本年度に引き続き地域貢献へ積極的に取り組みたいと考えている。本年度は、地元について地域の方と考えてきたので、次年度は実際に考案したものが実現化できるようにより深く考え形にしていきたいと思う。