2019年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉
ユネスコスクールである以外は特別な学校でも無く、ましてやSGHでもない本校ではあるが、海外からの高校生の受け入れではグローバルな実績があるだろう。国際交流の関係者にとっては「駆け込み寺」的存在とも言われている。その意味ではユネスコスクールとしてその理念を実践している学校ではないだろうか。また生徒の多くも「何か貢献したい」という善意から始まっているもので、自分の進路実現や大学の推薦入試の「ネタ」目的での活動ではないことにも大きな意味があるだろう。特に交流相手との「楽しさの共有」の為に、様々な企画を展開している。教科や特定の授業の枠にとどまらずに、国際交流委員会やさまざまな有志活動(弓道、華道、茶道、和太鼓などの伝統芸能から一般の運動部、音楽系の文化部)までも巻き込んでの「歌って踊って」の芸能スギソウ組を通して交流を進めている。また、長く外務省・国際交流基金のJenesys や様々な訪問・交流を行けいれてきている。姉妹校(オーストラリア・台湾・韓国)や海外の学校・生徒との交流(米・仏・北欧・西・中国など)は相当な数(確実に100名は超えるはず)になる。豪とは隔年で相互訪問しているが、19年度は21名のシドニーからの生徒達が本校の生徒宅に滞在し、普通に杉並総合に通い様々な授業に参加した。特に今年は日豪間で考える「社会課題」とその解決策を考える参加型問題解決学習を合同で実施してみた。また単に授業中にホストの生徒の教室にいるのではなく、社会科の授業で意見交換をするなど、積極的な交流をすすめてきた。また、以下は国際交流及びESD:SDGs企画に関わる活動の一部である。
4月 アメリカン・スクール訪問 ASIJ ミュージカル鑑賞・交流 留学説明会 コリブリ(フランス派遣)生徒選抜 フォートストリート校受け入れ希望者募集・次世代リーダー校内選考終了・応募
5月 フォートストリート校受け入れホスト家庭説明会
6月 次世代リーダー生徒決定 UN Women参加 在京外国人枠設定(都教委)
7月 次世代リーダー留学生入校式 生徒2名 インドネシア孤児院ボランティア事前研修合宿
長期受け入れ留学生 イタリア帰国 北米高校生US40来校交流
ジェネシス東京ジャカルタ姉妹都市交流6名選抜 学校交流等
高校生ボランティアアワード@横浜生徒参加10名
8月 インドネシア孤児院訪問ワークキャンプ11名内2名は日本児童教育振興財団によるサポート
ソウル姉妹校訪問及び釜山外国語大学校短期研修等
9月 文化祭活動報告展示発表(夏季休業期間中の留学・研修について)
姉妹校シドニー フォートストリート校来校 ホームスティ企画
10月 海外修学旅行(台湾)内思高級工業職業学校(台湾)へ訪問2学年/TGGでの英語体験学習1学年 東南アジアエッセイコンテスト 生徒2名入選
11月 コリブリ(フランス交流企画生徒来日、ホームスティ) 服のチカラ企画参加
12月 から1月。トビタテ留学Japan インドネシア Sure-co(環境)道(ヨガ)バテラカシ(孤児院)での活動1名
来年度の活動計画
例年同様に様々な企画を実施する予定ではあるが、担当者の異動に起因する指導の継続性には不安がある。また、校内の人事配置の問題から計画の継続性に難しい問題が起きており、2020年度の活動は流動的な要素が濃い。とはいえ、前回と同様に20名程度のオーストラリア派遣、次世代への受験、トビタテへの応募、台湾への修学旅行やフランスとのコリブリ、4月のスウェーデンからの短期ホームスティは確定している。韓国語の選択者がプサン外国語大学での企画も実施予定である。 問題は生徒の希望はあれども実施できるか流動的な(インドネシアの孤児院でのボランティア活動やその他のユネスコやISNでの企画)等にどう対応するかが問題である。また、在京枠で受け入れる外国人生徒との関係も暗中模索状態である。 ただしこれらを実施していく上にでは、担当者の確保と参加者への指導・助言が必要であるが、6年の強制異動サイクルの中では厳しい人事配置の状況であるのが都立高校の現実である。今後もこれらの活動を継続していく上では最大の問題であろう。 |