2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権

本校は、「愛と奉仕の精神」を建学の精神として、社会へ貢献する力の育成を目標としている。本校生徒は、SGDsの実践を通して持続可能な社会作りの担い手となれる女性を目指す。具体的には、奉仕活動としての、ウォーカソンや各種ボランティア活動、世界を理解する国際理解教育の実践から生徒が関心を高め、自主的な実践に結びつけていけるような取り組みをしている。コロナ禍で活動が制限される中、オンラインを活用した活動を教員生徒ともに試行錯誤しながら実践した。

  • ウォーカソン

コロナ禍の中、本来10月に実施している本校独自の「ウォーカソン」は、密な状況を作ってしまうため実施困難となった。これに代わり、10月1日から31日までをウォーカソン月間と位置づけ、生徒は期間中に15,000歩(約10km)歩くというミッションに取り組む「オンラインウォーカソン」を実施した。このミッションを達成することによって、支援者から寄付を募る支援を行った。また、10月最終週はラストクォーターイベントとして、学園会委員と希望者を募り密にならない程度の小規模ウォーカソンを実施した。

※ウォーカソンは、本校独自の取り組みである。目標距離を歩くことを宣言し、支援者から個別に支援金を受け取る仕組みである。全校生徒が参加し、各生徒が集めた支援金は学園会が集約し、次年度国内外の支援が必要な地域に手渡しに行く。

     

  • ボランティア活動

7月にあった熊本豪雨の被災地へ支援を行った。昨年度に「熊本女子高生サミット」で関係のあった熊本信愛女学院との繋がりで、人吉市役所へ支援物資を送った。一方的な支援ではなく、市役所が必要だと判断した支援物資を校内で集め、意思疎通のとれた支援に繋がった。本校からは、ウェットティッシュやゴム手袋、おむつなど段ボール27箱分を送った。その他、コロナ禍で対面的なボランティアは困難だったが、学園全体で協力し合いながら募金活動や支援活動を行った。また、長引くステイホームのため、校内で呼びかけ、子ども達に「古本本」を集めて送った。

  

  • 国際理解教育

本校が取り組むSDGsの推進として、一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)の辰野まどかさんにオンライン講演していただいた。全校生徒が各クラスで聴講し、SDGsは大きな取り組みではなく自分のできそうな範囲で取り組むテーマであるという意見に共感した。これを受けて、三重県教育委員会が主催する「高校生地域創造サミット」や広島県主催の「ひろしまジュニア国際フォーラム」、校内での洋服リサイクルの呼びかけなど国際理解への取り組みが芽吹いている。

来年度の活動計画

5月

→第101回あしなが学生募金を行う。

6月

緑化活動(環境美化活動)
→周辺自治会住民と共に、近隣公園の花植えを行う。

8月

フィリピン研修
→フィリピンの姉妹校訪問を行い、最貧困地区の学校を訪問、交流、募金を届ける。

子ども食堂ボランティア
→子ども食堂での食育に関わる活動をする。

10月

ウォーカソン
→学園会による全校生徒による国内外への募金活動を行う。

とこわか国体ボランティア

11月

緑化活動(環境美化活動)
→周辺自治会住民と共に、近隣公園の花植えを行う。

12月

NHK歳末たすけあい募金
→周辺の駅や百貨店前などで街頭募金活動を行う。

クリスマス募金

→毎年お世話になっている社会福祉施設へクリスマス募金で寄付された支援金と支援物資を送る。

3月

釜ヶ崎ボランティア
→大阪市西成区の釜ヶ崎地区(あいりん地区)へ滞在し、炊き出し支援や夜回り活動を行う。

通年

ゴミ分別とリサイクル活動
→ペットボトルキャップやコンタクトレンズ容器を回収し、回収団体へ送付し、就労支援活動を行う。