• らうすちょうりつしゅんしょうしょうがっこう
  • 羅臼町立春松小学校

  • Rausu Municipal Shunshou Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒086-1841 北海道目梨郡羅臼町八木浜町190
電話番号 0153-88-2263
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加盟年 2012

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、「自然豊かな羅臼町に生まれ育った子どもたちが、ふるさとへの誇りと愛着をもち、社会の急激な変化や困難な場面に直面しても、多様な人々との対話や協同を通じて、自らの夢や目標の実現に向け、人生を切り開いていく」ことを学校教育目標として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して「豊かな関わりを通して学習する理念と方法」と捉え、ESDの実践を通して「自立の力と共生の心を育む」力の育成を目標とした。具体的には、海洋、環境、防災、生物多様性を柱に、①知床の海に係る活動、②環境に係る学習、③地震と津波に係る学習、④熊に係る学習を行った。

①知床の海に係る学習

水産業が盛んな地域である羅臼町の水産業について学ぶため、市場や道の駅販売店見学などの校外学習を行うと共に、漁業に携わる女性団体「美活塾」の協力を得て、羅臼で獲れる魚介類のさばき方を教えてもらう調理体験活動、漁業協同組合青年部の協力を得て、水産自然や環境を守りながら漁業を営む人々の苦労や願いを知ると共に、これからの水産業の在り方を考えた。

②環境に係る活動

自分達が使う水道水の用途や量、送られてくる経路、水源を確保するための取組について浄水場の見学を通して学んだ。また、豊かな自然による水の確保について、ポイ捨てなどのゴミが悪影響を及ぼしていることを学んだ。

③地震と津波に係る学習

幼稚園や地域の方と合同避難訓練を実施すると共に、6年生を対象に北海道教育大学釧路校の境教授とその研究室学生の協力を得て、地震により発生した津波についての学習を行った。この学習は「国後島があれば、津波の被害はないのだろうか」のテーマの下、大がかりな津波発生実験装置を使い、「普通の波」と「津波の波」の違いについて考え、地震が発生した際の自分がとるべき行動について学んだ。

④熊に係る学習

世界自然遺産の地に住む子ども達が「自然豊かな羅臼」の価値について考え、それを守り維持する重要性について学ぶため、「知床財団」の協力を得て、熊に遭遇したときの対処方法、熊を取り巻く生態環境について学んだ。

来年度の活動計画

基本的に今年度の取組である、海洋、環境、防災、生物多様性を柱に活動を継続する。

主に、「総合的な学習の時間」や「知床学(海洋教育)」を中心に各教科と関連付け、横断的・総合的な学習を行うことを通して、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目指す。

特に、海洋資源や自然環境について学ぶ取組について、町内の小中高校生が一同に会し、「ユネスコスクール発表会」にて、地域への積極的な情報発信に取り組むと共に、学習内容の充実を図る。

また、「知床学(海洋教育)」の推進のため、沖縄県西表島の竹富小学校との地域学習交流を通して学習内容の定着を図る。

過去の活動報告