2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

主に総合学習を中心にご報告させていただきます。
中学1年生:「自分の生まれてきたときのこと」や、「自分の名前の由来」などを調べて互いに聴きあい、それぞれが、かけがえのない存在として生まれてきたのだということを共有した。後半期には、各ホームルームでの現場の課題に合わせて、発達障害についてや、人の多様性、LGBTについてのワークショップを開始し、後日、「自分たちの学級は本当に多様性を大事にみんなで支え合える場所になっているか」など振り返りを行った。

中学2年生:5つの学級ごとに、湘南の各地にフィールドワークを展開。藤沢の野菜農家・畜産農家の努力、観光地箱根を支える人々の願い、また、山北の共和地区の環境やひつ人のつながりを育てる取り組み、中華街の活気や人気を保ち、伝統を育ててきた人々から学ぶなど、「自分たちが暮らす身近な地域に生きる人々から学ぶ」機会となった。

中学3年生:困難な状況の中であったが、広島・山口方面への「平和学習」に的を絞った2泊3日の研修旅行を実施。初日には、全員で原爆資料館を訪れ、被爆者の話を聴く。翌日は、ホロコースト記念館、毒ガス兵器を作っていた島、岩国基地と共に暮らす住民の方々、広島平和公園碑めぐりなど、コース別のフィールドワークを実行した。年明けには、オンラインでキャリア講座を実施。環境活動家や、音楽家、医療に携わる方、ジャーナリストなどをお呼びし、これも各分科会に別れて、講演と討論を行った。

高校1年生:「人間らしく生きられる社会や環境」について考えるフィールドワークを、多方面で実施した。食品ロス問題、海洋プラスチック問題、性の多様性や、青年期の生きづらさ、コロナの中での格差や貧困、持続可能な地域づくりの工夫など、テーマは多様であった。これらの活動の延長上に、「コロナ禍での私たちの困りごと」に関するアンケート活動を有志が実施。学校との協議して学びの環境改善に努めた。

高校2年生:全学年のリーダーとして、コロナ禍での体育祭、学園祭を、企画運営。学校との協議会を繰り返しながら、感染防止策を徹底しながらも、「全学園生が楽しめる企画」を「どうしても後輩たちに伝えねば」と奮闘した。4方面に分かれた研修旅行は実施。今年度関西コースでは、大阪西成区でフィールドワークを実施。「ホームレスの方たちはとても優しくて、礼儀正しくて、普通の人たちだった」という感想も。とても貴重な経験となった。

高校3年生:4月には、前年度に実施できなかった模擬選挙を融資による実行委員会が中心となって学年実施。総合学習では、医療・教育・経済・社会保障などの分野で、キャリアガイダンスを実施する予定であったが、豪雨での休校と、秋のコロナ禍で中止に。卒業式に向けては、自分たちの6年間を振り返る動画を有志が作成中。

この他にも、フェアトレードチョコレートの販売や、ゼロウェイストキッチンに取り組むフレンチシェフ協力のもと、カフェテリアでは、地元の有機野菜や、健康な肉を使ったサンドウィッチ販売とともに、サワドゥのパンメニューを開始。環境やエネルギー、ゴミの問題も考慮した食育の取り組みを行なった。また10月には、神奈川の水源である丹沢にて、有志生徒が植林体験で学び、2月には別の有志が『SDGs再発見イベント』をオンラインで実施した。3月には、東日本大震災・福島での被災者から、震災体験を聞くプロジェクトイベントを開催予定。

以上、詳細については、湘南学園中学校高等学校 企画主任有薗和子までお問い合わせください。

 

来年度の活動計画

*前年度同様、各学年の総合学習を軸にESDを学年展開。

*前年同様、食育の推進。今年度は、中1のみでなく各学年での食育講座や、ランチを企画予定。

*コロナだが、「第一回 中3海外研修旅行 inカナダ・バンクーバー 」実施予定。

*あたらにESDツアーを計画予定 今年こそ、コロナにあらがい、自然体験や、地域の持続可能性に関わるテーマを設定したい。