2018年度活動報告
本年度の活動内容
平和, 人権, 福祉, 健康
本校は、「伝統芸能の魅力を感じ、誇りをもって継承していく生徒の育成」をESDテーマとして掲げ、荘川の素材を活かし荘川で生活する人々の思いや願いを聞くことを通し、自己の生き方に活かせる学びになるように2つのことを中心に取り組んだ。
1つ目は伝統芸能の習得である。全校生徒が地域指導者から伝統的な獅子舞や民謡に合わせた踊りについて学び、町主催の祭りイベントや文化祭等で披露する活動である。今年度はこの町主催の祭りにおいて、祭り運営へも関わりをもとうとトイレ清掃や、祭りの動態調査、ごみ収集等のボランティア活動にも取り組んだ。
2つ目は、各学年でテーマを設定した地域に関わった問題解決学習への取組である。第1学年は地域調べ。第2学年は勤労体験を通した地域の知恵や工夫調べ。第3学年は自分たちにできる平和活動をテーマに活動した。
①伝統芸能の習得に係わる活動
伝統芸能の保存に携わっている地域の方々から、獅子舞(お囃子を含む)や笠踊り(民謡に合わせた踊り)等を学ぶことを通して伝統芸能を伝えようとする人々の思いを知ると共に生徒自らが継承していこうとする態度を育成するために実施した。地域に伝わる獅子舞演目3曲について獅子方と囃子方に分かれ自分たちだけで実施できるようになるまで、5月から月2回ほどの割合で練習を行った。10月には文化祭で獅子舞を披露したり、町主催の「ふるさと祭り」で笠踊りを披露したりして、保護者地域方々や観光客の方々に見ていただく活動を行った。
②学年テーマ別地域に関わる問題解決学習
ア)第1学年の取組は、5月下旬から荘川の名所や旧跡、その謂れについて調べる活動を通してそこに住んでいる人々の地域への思いを知ると共に自分たちが地域にできることについて関心を持つことを目的に実施した。また、市内の博物館等の事業所を訪れた折に自分たちが調べまとめた資料をもとに荘川の紹介をする活動に取り組んだ。イ)第2学年の取組は、勤労体験学習及び昔から荘川に伝わる食文化や民具について調べたり食べ物や民具の制作等の活動を通して昔の人々の知恵や工夫を知り 現代に生かせることに関心を持つことを目的に実施した。
ウ)第3学年の取組は、地域の戦争体験者からの話や修学旅行等で広島の方のお話を伺ったり当時の様子などについて調べたりする活動を通して、自分たちができる平和活動に関心を持つことを目的に実施した。自分たちが調べたことをもとに文化祭で戦争をテーマにした劇で平和を訴える活動を行なった。また、地域の老人施設や、福祉施設、保育園などに訪問し、合唱の披露や、手遊び交流等、異年齢交流を積極的に実施した。
来年度の活動計画
平成31年度も、全校で伝統芸能への取組を継続して行っていく。獅子舞及び笠踊りにおいては、文化での発表の場や町主催の「ふるさと祭り」での発表の場があり毎年恒例の行事として取り組む予定である。今年度から「ふるさと祭り」へのボランティア参加をすることで町主催の行事に運営面で関わることができたので、さらなる関わり方を考えていきたい。
さらに、白山ユネスコエコパークに関して、山中峠ミズバショウ保全活動、荘川桜保全活動への取組も加えていきたい。 各学年の取組においても、30年度の取組を活かし、より地域の関わりを深くしながら、外部への発信の仕方を工夫していきい。保育園から小学校、中学校、地域の方々やお年寄りまでが関わりながら地域の特色を発信できるような取り組みとなるよう改善していきたい。