2018年度活動報告
本年度の活動内容
エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
ESDの実践を通し個々の生活力を伸ばし、主体的な生活を送れるようになる
ことで様々な課題解決につながる行動力の育成につながると考えた。手立てとして地域の恵まれた自然環境や人材を活かした遊びの体験、人とのかかわり、環境とのかかわりを重視した。今年度も1年間の遊びのつながりを意識し本園の恵まれた環境を活かした教育活動を行っていくこととした。
本園の外国籍の子ども達は全園児の1割を占めている。子ども達は初め、外国籍の子どもを大人が感じているほど外国人だと感じていないようで自然に仲間に入れて遊んでいた。外国籍の子は、日本語を覚えることも早く2カ月を過ぎると何も園生活は困らなくなった。大人はなかなか日本語の意味が分からなく困っていた。しかし、保護者の中には、自分達から声をかけ簡単な英語と身振り手振りであいさつをし日常の出来事を片言の英語で話していた。仲良しになると自宅に招き自国の料理を紹介するなど、この地域の保護者がフレンドリーであることも地域性に大きく影響していた。本園に入園する外国人の保護者は園のやり方、保育を理解しようとしていた。そこで今年度は、グローバールな視点に意識をもち「いろいろな国を知ろう」として子ども達の視野を広げようと考え在園する外国籍の保護者の力を借りることとした。
1、誕生会の中でそれぞれの国の紹介を保護者にして頂き、子ども達にも日本以外の国について知る機会を作った。どの方も喜んで自国の話や、料理の話をしてくれた。身近にいる友達から外国を感じていき日本のみならず視野を世界に広げるきっかけにした。保護者の方は各国の特色を子どもたちにわかりやすく話し子どもは、家に帰って「○○ちゃんのお母さんがインドネシアの話をしてくれた」という子も多くいた。話してくれた保護者の方に感想を聞くと「嬉しかった」「感謝しています」との話が聞かれた事にも驚いた。
2、外国の料理を食べることも身近に外国を知ることだと考え保護者に各国の食べ物を紹介してもらった。子ども達の反響も大きかったため、この作り方を聞いてきた各家庭でも作れるように配布した。
3、園の畑でじゃがいもが収穫できたため何を作るか子どもたちと決めた。おいしいカレーを作りたいということで「カレー名人のカレー屋さん(インド)に聞いてみよう」ということになり園外保育で通っている道のカレー屋さんに教えてもらうために年長児全員で話を聞きに行った。
「一番人気のカレーは?」メニューを見せてくれて1番人気のカレーを教えてもらい作り方を聞いた。子ども達には聞きなれない物もあったがこの作り方をヒントにカレーを作った。外国の食べ物、スパイスなどを通して関心を深め身近に外国の食べ物を通しても感じていた。
来年度の活動計画
1 自然環境を活かした保育の中での主体的な学びの追求
地域の自然環境を保育者が保育にどのように取り入れると主体的な学びにつながるかを研究していく。
2 主体的で対話的で深い学びの3年間の教育課程作り
地域の自然、人とのかかわりを教育課程に位置づける、見直し、実施
年齢別にプロフィールの確認
3 ESD教育を踏まえた研究保育、公開保育