2023年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育
地域とのつながりが深い自園では今年度「地域の魅力を知り、人とつながる・遊びがつながる」を重点目標とし、教育保育活動に取り組んできた。ここ3年間、コロナ禍で地域資源や人材を活かした行事や活動も減少し、人との関わりも希薄していたが、今年度はこの取り組みを再構築させ、地域資源を活かした行事や活動をきっかけに遊びにつなげたり、地域の人材を知ることで人とのつながりを深めたりとこの東豊田の良さを子ども達に知ってもらえるように関わった。
〇たけのこ掘りをきっかけに『竹』を知り行事や遊びにつなげる
①たけのこクッキングをしたけのこを味わう
②たけのこスタンプでのタープ作り(日々の遊びに利用)→海賊船の帆に見立てる・お店屋さんごっこの屋根に見立てる・たけのこだるま落とし・たけのこをカップに見立ててジュース屋さん等
③七夕飾りを作ろう→飾るには笹が必要。笹は竹だ!たけのこ掘りの先生にお願いしよう。笹を頂くことに成功。
④太鼓遊びから運動会では竹太鼓をやりたい→竹が欲しい!たけのこの先生にお願いしよう。竹を頂くことに成功。
⑤たけのこ掘りの先生に「ありがとう」を伝えようとカレンダー作りへ
〇地域施設・企業とのつながり
①日本平動物園との学びプロジェクト
・象の糞でできた堆肥を利用して花や野菜の栽培をし、収穫した作物を象にプレゼントし、食べているところを目の前で見せてもらうことで命の循環について学ぶきっかけとなっている。また、象の糞の繊維を使って紙すき(はがき作り)も行い、卒園児に手紙を書き保護者にプレゼントするという心をつなげる活動も行っている。
②静岡ガスとの自然観察教室
・ザリガニ釣り、どんぐり拾い等、季節に伴った自然体験を行った。特にどんぐり拾いでは、どんぐりの種類や大きさ等の違いにも気づいた。また、必要な素材や用具、教材を使い、考えたり試したり工夫したりしながらどんぐりブレスレットやケーキ、クッキー作り等を楽しみ、お店屋さんごっこにも発展した。
地域資源や人材が子ども達の五感をくすぐり「やってみたい」「もっとこうしたい」と思いがふくらみ、「面白い」「明日もやりたい」と遊びが継続され、より豊かな経験と学びになっている。また、この経験がやがて友達の思いを受け入れ、互いの良さを認め合いながら遊びを創る「協同的な遊び」へと発展し、お化け屋敷ごっこにも取り組み保護者や異年齢を招待したことで達成感と満足感を味わい、子ども達の育ちにつながった。
来年度の活動計画
2024(令和6)年度の活動計画
〇子どもの主体的な学びと協同的な遊びの追求
・地域資源と人材を活かした教育保育の実践 継続
・地域の教育力を活かした教育保育の実践 継続
・子どもの「もっとやりたい」につながる+αの追求
〇教育課程への位置づけ
〇全体的な計画への位置づけ
・地域や近隣園、小中学校とのつながり
・国際理解、人権、ジェンダー理解
〇ESDを踏まえた教育保育の実践 継続
・研究保育
・地域資源や園の自然を活かした教育保育
・協同的な遊びについての研修会、遊びと生活展実施 継続