2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 国際理解, 平和, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

活動テーマを「人と人とのつながり、人と自然とのつながり、自然と自然とのつながりを実感できる保育」として、子どもたちを取り巻く環境に自ら関わる実体験を通し深い学びにつなげ、自ら行動できる力の育成を目標として活動してきた。具体的には、動物園とのつながり、地域とのつながり、国際理解、環境問題への投げかけ、協同性を柱に教育・保育の中で進めた。

持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに目を向けられるような取り組みとして、日本平動物園と静岡大学教育学部との連携事業で作られた「SDGsデジタル絵本(もりはかんたんにはかいふくしないんだ~)」を基に、世界で起きている危機の関連性を身近な動物園にいるオラウータンを通し学んだ。絵本で学んだことは運動会に向けての取組で身近なものとなった“くじら”の住む海にもつながり、子どもたちは危機を感じ自分たちにできることを考えるようになった。また、今年度も行った竹粉を使ってのたい肥作りや動物のフンから作られたたい肥を使っての栽培活動も、自分達の住んでいる地域の問題や、自然とのつながりを通して持続可能な社会の担い手を育成していくことにつながると考える。

異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重として、静岡市が実施している国際理解講座を利用し、講師の出身地の動物や自然、遊びや食べ物などを紹介してもらいながら外国の文化や自然について学んだ。いろいろな映像を見せてもらっている子どもたちは、自分たちの住んでいるところとの違いとともに親しみを感じたようだった。このような活動の積み重ねが、地球市民および平和と非暴力の文化へとつながっていくと思う。

子どもたちの行っている協同的な遊びは、友達と一緒に同じ目的に向け取り組んでいる活動だ。創りあげていくプロセスに学びがあり、楽しくなければ主体的に動くことが出来ない。仲間がいなければ大きなことはできない。思いを伝えたり意見を受け入れたり共感したりしながら進めていく。多様性相互性・有限性といった人を取り巻く環境、公平性・連携性・責任性といった人の意思や行動に関することが協同的な遊びの中に入っている。日々の遊びの中で培ってきた物が、「どきどきわくわくらんど」と称したごっこ遊びの中にはたくさん積み込まれていた。

来年度の活動計画

1.主体的な学びを追及する

地域の自然・地域の教育力を活かした教育・保育の実践

2.教育課程への位置づけ

3.全体的な計画への位置づけ

ESDカレンダー作成と実践

・動物園とのつながり

・地域とのつながり

・国際理解

・エコ活動

4.ESD教育を踏まえた研究保育