2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 人権, 福祉, 食育

当校は、「城山大好き!稲城大好き!」をテーマとして、ESDの実践を通して環境教育、コミュニケーション、人権・命の教育、地域との関わり等を柱とした。ESDの視点をもった課題解決学習を行い、地域を基にしながら、日本から世界に視野を広げることで、持続可能な社会について考え、身近なところから行動を起こす力を育成することを目標とした。

具体的には、生活科・総合的な学習の時間を中心に、環境・国際理解・食育・人権・命・地域とのかかわりに関する学習を行った。

 

  • 地域に係わる活動

3年「地域安全マップを作ろう」

学区域の危険箇所を計画的に調べ、相互に発表し合うことを通して、安全で暮らしやすい町についての関心を深めることができることを目標として行った。フィールドワークを通して、通学路やよく遊ぶ公園を安全・危険な視点をもって調べた。発表活動を通して、安全で暮らしやすい町について理解を深め、自分でできそうなことをやってみようとする姿が見られた。

 

  • 福祉に係わる活動

4年「バリアフリーってなあに」

体験を通して、誰にとっても幸せな生活とは何かに気付き、「自分たちでできる人の役に立つこと」を考えることができることを目標に行った。障害者や高齢者の方々の思いや考えに関心をもつことができるようにした。手話・車椅子体験の体験活動を通して、障害者や高齢者の方々にとって、より住みやすくなるために自分たちにできることは何かを考えようとする姿が見られた。

 

  • 食育に係わる学習

5年「お米のことを調べよう」

社会科では後継者不足や日本人の米離れなど、日本の米農家の抱えるさまざまな問題点について学び、今後の米作農業について考えをもった。また、米について、まずは自分たちがよく知ること、そして知ってもらうために伝えることが大切だと考え、いろいろなテーマを出し合い、発表会を行った。米の栄養・おいしい食べ方・米の品種とその特徴・米に関するさまざまな疑問について、グループに分かれて本やインターネットで調べたり、実際にインタビューを行ったりして友達と協力して準備を進め、発表会を行った。

 

  • 人権に係わる学習

6年「プログラミングでつながろう」

「プログラミングとは何か」「論理的思考力をはたらかせた活動」「相手を意識した活動の計画と実行」を掲げ、マイクロビットを使って小学校の校舎全体を使った宝探しゲームを行った。第一に、マイクロビットのプログラム技術の習得を行った。第二に、宝探しに使うマイクロビットの役割とその動作について、話し合い活動や試行錯誤を繰り返して考えを深めた。第三に、感染症対策を徹底させた上で、異学年と協働することを設定し、発達段階に応じたゲーム性を計画してプログラムを対応させた。

来年度の活動計画

本校はニュータウン地区ではあるが、周囲は比較的自然豊かで街並みが美しく、協力的な人材も多い。このような環境を生かしつつ、私たち教師は、「人と豊かにかかわらせたい。問題解決と情報発信の方法を身に付けさせ、その喜びを味わわせたい。」という願いをもっている。

今までに積み重ねられてきた実践を広げつつ、令和3年度も教育活動全体を通じて、多くのかかわりやつながりの中で主体的に考え、その思いや願いを実現しようとする児童の育成を目指したい。