2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, その他の関連分野

「知・特・体の調和がとれ,学校を誇りに思う子どもの育成」を教育目標とする本校では,地域や学校の伝統を生かした教育活動を行うことで,地域の人・自然・文化と関わる体験等を通し,生活と結び付いた知識を身に付け,実践への関心や意欲を高めることをESDと捉えて活動している。

具体的には,自分たちの学校や地域を知ること,コミュニケーション能力を育むことを柱に,①伝統文化・地域の歴史,②環境理解,③コミュニケーションに係わる学習を中心に今年度も活動を継続した。
①伝統文化・地域の歴史
【3学年:学校を調べよう】
 自分たちの学校の歴史や伝統,校歌や校章の由来等について,図書館で調べたり,教職員にインタビューしたりしてまとめ,友達や保護者に発表を行った。
【4学年:日本の文化を知ろう】
 白石市の能楽堂の施設である「碧水園」で,日本庭園の見学と,茶室で茶道,能舞台で日本舞踊の体験をした。
【6学年:白石再発見 ①会津に学ぶ,②白石を探る】
 会津若松の歴史について調べ,修学旅行で現地を見学するとともに,更に調べ学習を深め,まとめたことを5年生に発表した。また,自分たちが住んでいる地域を歩いて,史跡等を知ることで,会津藩との歴史的なつながりを学んだ。
【子供会育成会:ウォークラリー】
 台風で一度延期になったが,11月に46名の児童が,市内の史跡等を異年齢のグループで歩いて探検した。各史跡で地域の方の説明を聞いて学び,ゴールした後に芋煮を味わうなど,今年で17年目の活動である。
②環境理解
【4学年:身の回りの環境を調べよう】
 身近なところから環境問題についての課題を見付けて,自分たちにできることは何かを考え,実践した。
【環境委員会,PTA:アルミ缶回収】
 資源の活用等環境教育の一環として,年2回全校を対象にアルミ缶を回収した。
【みどりの少年団】
 校内の花壇整備や年2回の緑の羽根募金,サツマイモの栽培等を通して,自然を大切にする心を育んでいる。「みどりの少年団宮城県大会」に参加し,植樹活動等を行った。
③コミュニケーションに係わる学習
 対話を通して互いの考えを深めていく「探究の対話(p4c:philosophy for children)」による思考力やコミュニケーション力の育成を行った。
 円座になり,相手の意見を否定しない(ルール1),コミュニティボールを持っている人だけが発言できる(ルール2),相手の話をよく聞く(ルール3)等の7つの基本ルールに従い,学級活動や道徳の時間に,自分たちで決めた問いをテーマにして対話を行った。傾聴の態度や思考力,発言力,相手を思いやる心を育てるとともに,学級づくりに効果が見られた。特に6年間取り組みを継続してきた6年生は,研究会で授業を公開し,参観者から取組を評価された。

来年度の活動計画

今年度の活動の反省をもとに,活動内容を発展させたり改善したりしながら,総合的な学習の時間を中心に,より充実した活動を実施していく予定である。