2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 食育

本校は、「たくましく 未来を築く ウトロの子」を学校の総括目標として、その実現のために、学びを創る、心と身体を鍛える、郷土を拓くの3つの柱をテーマに教育活動を実践している。「総合的な学習の時間」においては、「ふるさと知床学習」を位置付け、児童生徒が地域の自然や環境・産業・歴史に関心をもち、主体的な活動を通してよりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力の育成を目指している。

  • ふるさとの産業

ウトロは、観光・農業・漁業が主な産業となっている。それぞれの産業の現状や課題について、ゲストティーチャーの話や体験、資料等から学び、それを解決するための方法について考え、まとめた。新型コロナウイルス感染拡大で活動が制限される中、漁協や地元漁師の協力を得て船上の様子を撮影していただく等、伝統的に行われている学習活動を実現可能な範囲で行えるよう工夫した。

  • 多様な文化に触れる

ホテルの従業員として、多様な国籍の方が働いているため、ゲストティーチャーとして日本との相違点について話をしていただき、自分たちが調べたことと合わせてまとめを行った。また、ウトロに遺跡のあるオホーツク文化や、アイヌ文化についても学習している。地域に住むアイヌの方に子供のころの話をしていただいたり、料理を教わったりした。また、6年生の修学旅行では、白糠で楽器の演奏や舞踊の体験を行った。

  • 発信活動

今年度は、新型コロナウイルス感染拡大のため、予定通りに行うことができない交流・発信が多かったが、オンラインや事前に撮影したものを用いるなど、別の方法を模索しながら行うことができた。

来年度の活動計画

  • 今年度に引き続き、地域の漁業関係者や博物館、公益財団法人などの地域の教育資源のさらなる活用を進め、人と自然、人と人とのつながりを実感できる教育活動を展開する。
  • SDGsをより意識した授業を日常的に行い、児童生徒の気付きや変容を目指す