2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

持続可能な生産と消費

ユネスコスクール 実践報告
SDGsについての理解を深める

1 はじめに
本校は、明治6年の開校から150年の歴史と伝統をもち、泉自然公園が隣接しているという自然環境に恵まれた学校である。学校教育目標に「豊かな心と確かな学力をもち、くましく共に生きる白井っ子の育成~チャレンジする子~」を掲げ、この地区の人々が育んできた自然と伝統を受け継いでいくとともに、世界に目を向けて、異なる文化や習慣をもった人々と共に生きていく資質や能力を育てることを目標としている。
ユネスコスクールには平成22年度から取り組んでおり、これまでに千葉ユネスコ協会や関係諸機関の協力を経て、ネパール(H22年度)、スリランカ(H23年度)、インドネシア(H24年度)、マレーシア(H25年度)、韓国(H26年度)、ベトナム(H27年度)、メキシコ(H28年度)、中国(H29年度)、ネパール(R1年度)といった特定の国の文化について学び、その国の人々と交流活動を行ってきた。
しかし、令和2年度からはコロナ禍ということもあり、国際交流を行う場を設定することは行わず、国連が推進しているSDGs(持続可能な開発目標)についての理解を深める活動を行っている。

2 実践内容【SDGs】
(1)第15回ユネスコスクール
①期日 令和4年11月2日(水)
13:20~14:05
②会場 本校6年1組教室
③対象 第6学年

(2)関係機関との連携
千葉ユネスコ協会

(3)本実践のねらい
・自分たちの住む地球についての理解を深め、自然環境と命について考える
・自分の周りの自然環境への気付きを促し、持続可能な環境を創造していく大切さを考える。

(4)内容
【講義】
・現在の地球になるまでの歴史について
・太陽系の中で唯一生命が存在する惑星であること
・地球の辿った46億年の時間と人類が誕生してからの時間の対比について
・地球の豊かさと自然環境の素晴らしさを映像で視聴
・自然は地球上にともに生きる命であること
・命を育む水について
・植物を育てる土の大切さについて
・太陽・水・空気・微生物等の働きによって命が育まれていること
・金子みすずの詩から地球環境を考える

【グループ演習】
グループに分かれて環境についての気づきについて話し合い、豊かな地球環境を守るために何ができるのか考え、発表し合った。

【平和と公正をすべての人に】    【安全な水の大切さを知ろう】
【国の不平等をなくそう】      【海の豊かさを守ろう】

3 実践を振り返って
今年度は5人の講師の方をお招きして自然環境について考えた。本実践を通して、児童は、自然の大切さに改めて気付くことができた。実践前の児童にとって「SDGsとはエコである」という認識が強かったようである。しかし、実践後は、今の豊かな自然を持続させることの重要性に気付き、そのための方法を一人一人が真剣に考えるようになった。自然環境を持続させるためには、他人任せの大規模な取組みに頼るのではなく、自分にできることを少しずつ確実に行っていくことが大切だと学んだ。

来年度の活動計画

次年度も引き続き、持続可能な社会についての理解を深めていきたい。