2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和

千葉市立白井小学校

ユネスコスクール 実践報告

 

ユネスコスクール」による国際理解教育

【ユネスコスクール研究主題】

豊かな心をもち、たくましく生きる白井っ子の育成

~知ろう!話そう!白井のこと、世界の国のこと~

1.はじめに

本校は、明治6年の開校から140年以上の歴史と伝統をもち、泉自然公園が隣接しているという自然環境に恵まれた学校である。学校教育目標に「豊かな心と確かな学力を持ち、たくましく共に生きる白井っ子の育成~チャレンジする子~」を掲げ、この地区の人々が育んできた自然と伝統を受け継いでいくとともに、世界に目を向けて、異なる文化や習慣をもった人々と共に生きていく資質や能力を育てていきたいと考え、研究主題を設定した。ユネスコスクールには平成22年度から取り組んでおり、これまでに千葉ユネスコ協会や関係諸機関の協力を経て、ネパール(H22年度)、スリランカ(H23年度)、インドネシア(H24年度)、マレーシア(H25年度)、韓国(H26年度)、ベトナム(H27年度)、メキシコ(H28年度)、中国(H29年度)、ネパール(R1年度)といった特定の国の文化について学び、その国の人々と交流活動を行ってきた。しかし今年度はコロナ禍ということもあり、国際交流を行う場を設定することは行わず、国連が推進しているSDGs(持続可能な開発目標)についての理解を深める活動を行った。

 

2 実践内容【国際理解】

(1)第10回ユネスコスクール

①期日 令和2年12月3日(木) 13:20~14:05

②会場 本校多目的ホール

③対象 第6学年

(2)関係機関との連携

①千葉ユネスコ協会

(3)本実践のねらい

SDGs(持続可能な開発目標)の16番目のゴール「平和と公正さをすべての人に」について考える活動を通して、平和な社会を築くために必要な資質を養う。

(4)内容

講義

・現代の社会が抱える諸問題について知る。(コロナウイルス・戦争等)

・SDGsの基本的な考え方について学ぶ。

・ウルグアイの元大統領であるホセ・ムヒカ氏の言葉から「利他の心」について学ぶ。

演習

平和な社会を築くための道具は「言葉」であることを知り、心が豊かになる言葉(「ありがとう」「楽しい」「うれしい」等)を使ったコミュニケーションの大切さを体験を通して学ぶ。

(5)児童の感想

・「講師の先生のお話がとても心に響きました。これから一生関わっていく問題を学ぶことができて良かったです。」

・「優しい言葉を使うと、自分も相手も心が豊かになることが分かりました。これからは自分の話す言葉を大切にしていきたいと思いました。」

(6)年間を通して行っている取組

ユネスコ協会の活動を支援する目的で、各学級に書き損じはがきBOXを設置し、回収を行っている。回収したはがきがどのように使われるのかを校内放送等で知らせ、協力を呼びかけた。集まった書き損じはがきはユネスコスクールの時に児童代表がユネスコ協会の方々に手渡すようにしている。

 

3 実践を振り返って

ユネスコスクールに加盟し10年目を迎えた。今年度は、コロナ禍のために実施できる活動に制限がある状況だったが、千葉ユネスコ協会の方々の協力を得て、充実した体験活動を行うことができた。来年度以降も、これまでに行ってきた国際交流という形だけではなく、SDGsに示されている内容を各教科指導の中でも取り入れていくようにし、国際社会を生きていくために必要な資質を育てていくようにしたい。

来年度の活動計画

来年度の活動計画については、コロナウイルス感染症の状況を鑑みて検討する。