2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 福祉, 健康

 本校は,「ともに学び 一人となる」を学校教育目標のもと,「学びを拓く生徒の育成」と研究テーマを据えています。ESDを将来生徒が社会に出てはたらく資質・能力の育成と捉え,ESDの実践を通して,教科を超えて育まれる資質・能力の検証や学友会活動や清掃活動や日常の生活場面などの潜在的なカリキュラムの果たす役割について明らかにしようとしています。

具体的には,総合的な学習の時間での,学友会活動を中心に実践を積み重ねています。

1 総合的な学習の時間「ヒューマン・ウィーク」

7月中旬に総合的な学習の時間をまとめ取りし,5日間社会体験学習等の体験学習を行います。1年生は、環境に関わることや,自分が今知りたいことをテーマに「問い」の見つけ方を学びます。2年生では、働くことをテーマとして「14歳の問い」をもち、地元の企業の協力を得て,社会体験学習を行い,自分の生き方について追究します。3年生では、自分の理想の生き方について社会体験学習を行い,問いに対する考えを深めます。社会に出て必要なのはどのような力なのか,どのような人なのか自分と向き合い、自立していく力を養っていきます。

2 学友会を通して

① 地域の企業との交流と環境美化活動

地元企業であるF株式会社と合同で地域の環境美化活動を行っています。この活動は地域の美化活動を通して近隣地域の一員であるという自覚を高めることを目的に,学友会が企画し,これまで16年間継続して実施しております。

② 「ベルボラピック」というキャンペーン活動

保健委員会では,空き缶,古切手,書き損じはがきの収集を,環境委員会では,空き缶やペットボトルキャップの回収を,購買委員会では,ベルマークやインクカードリッジの収集を行いました。

来年度の活動計画

 現在行われている本校の教育活動を,ユネスコスクールの理念や持続可能な開発目標で大きな分類をし,それぞれの活動のねらいを再確認・再検討していき,今ある教育活動の教育の質を高めるようにしたい。

① 総合的な学習の時間「ヒューマン・ウィーク」での問いの設定に対して,「持続可能な社会の創造」の視点を取り入れて,自分の生き方を追究していく。

② 特別活動,学友会活動等で,中学生の地道な活動を大切にし,環境保全への取り組みの日常化,多様な意見を認め合う集団づくりを進めていく。

③ 本校の教育活動を外に向かって発信することを大切にする。そのために,何ができるようになったのか,さらに必要なことは何なのかの視点で活動の振り返りを行っていく。