2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 世界遺産・地域の文化財等
当校は、2012年にユネスコスクールに認定され「地域を愛し、夢をかなえる若人の育成」を学校理念として、環境問題、国際教育や世界遺産・地域の文化財等に関する教育を行うため、教科教育にも「持続発展教育(ESD)」を視野に入れた取り組みを行っている。具体的実践として、①地域の課題解決型学習②世界遺産理解や地域の文化財等に係わる活動を柱に取り組んでいる。これらの、活動を通し社会の形成に参画する態度を育成するとともに、「持続可能な社会」を実現できる人材を本校から育成することを目的としている。
①地域における課題解決に係わる活動
1学年では「総合的な学習の時間」、2学年では学校設定科目「ふるさと学」の中で、課題発見・解決学習に取り組んでいる。今年度は、1学年は「地域の体験活動に参加して、高校生のためのガイドブックを作ろう」、2学年は「川本商店街の空き店舗を活用して、高齢者や未就学児童対象のサロンを運営しよう」といった地域の抱える少子高齢化や商店街の活性化という課題について、地域住民や関係機関を巻き込みながら、川本町の課題を発見し、課題解決を目指した。
②世界遺産や地域の文化財等に係わる活動
11月13日に世界遺産である「石見銀山とその文化的景観」の保全活動に1年生78名、2年生30名の合計108名が参加した。代官所クリーン大作戦として、代官所(石見銀山資料館)とその世界遺産地域の清掃活動を実施した。また、石見銀山の歴史や文化に触れる機会として、カゴ(再現品)に乗る体験も併せて実施し、文化遺産を直に体験する機会となった。この取り組みは、大田市教育委員会やNPO法人「石見銀山協働会議」などの外部団体と協働した取り組みである。
来年度の活動計画
今年度同様、地域の課題解決型学習、世界遺産理解や地域の文化財等に係わる活動を実施していく予定である。また、既に当校で取り組んでいるその他の活動をESDの視点から見直し再構築していくことが次年度の課題である。これらの活動の中に、SDGsを意識したテーマ設定や解決策の提案をしていけるよう指導していくつもりである。総合的な探究(学習)の時間や学校設定科目を使い、川本町の課題発見・解決型学習をさらに深化させ、地域と連携した開かれた学校を目指したい。また、世界遺産保全活動とともに、地域の自然や文化を子ども達に守りつたえる活動を通して持続可能な社会づくりに貢献する取り組みを目指したい。