2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、「地域を愛し、夢をかなえる若人の育成」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、地域の課題解決型学習と世界遺産理解や地域の文化財等に係る活動を行い、公共の精神や地域のリーダーとして社会の形成に参画する態度と「持続可能な社会」を実現できる人材の育成を図っている。
①地域における課題解決型学習
1年次の「総合的な探究の時間」では、小グループにわかれて地域の自然・地理・歴史・文化・産業について学び、その体験活動を通して各グループで課題を設定し、地域の魅力や現状、課題の解決策をまとめた。また2年次の学校設定科目「ふるさと学」では、地域の農業・漁業・畜産業・林業を体験することで地域に関する知識・理解を深めた。その後、川本町内の4つの自治会に出かけ、フィールドワークを行って地域課題の解決を図った。同じく学校設定科目「まちごとキャンパス学習」では、毎週1回、1年をかけて町内の事業所において就労体験を行い、各自で課題を設定し解決を図った。さらに3年次には学校設定科目「地域デザイン」の学習の一環として、川本町の温泉施設「弥山荘」と美郷町の食肉加工会社「おおち山くじら(イノシシ肉)」について学び、それぞれが抱える課題を理解するとともに、その解決に向けた実践に取り組んだ。

②世界遺産・地域の文化財等に係る活動
1年生58名が世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の保全活動(「島根中央高校石見銀山クリーン活動2021」)に取り組んだ。石見銀山世界遺産センターで「石見銀山遺跡のその文化的景観」の概要についてDVDを視聴し、ジオラマ等館内展示を見学した後、石見銀山資料館(旧大森代官所跡)周辺の除草・清掃活動に取り組んだ。清掃活動は、大田市教育委員会やNPO法人「石見銀山協働会議」の協力を得て行った。また、清掃後は大森町内を散策し、「石見銀山遺跡とその文化的景観」を見学するなどして理解を深めた。

来年度の活動計画

来年度も今年度と同様に地域課題解決型学習、世界遺産理解や地域の文化財等に係る活動を実施する予定である。
「総合的な探究の時間」や学校設定科目における課題解決型学習をさらに深化させ、地域との連携を今まで以上に深めながら「地域に開かれた学校」として地域と協働した取組を進めていきたい。特に将来、地域に貢献できる人材の育成を目指し、町内の保・小・中・高の連携によって取り組まれる活動(例えば英語教育など)について検討したい。
また、教科学習・特別活動も含めた学校全体のキャリア教育を、ESDの観点から検討し構築していきたい。