2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 福祉, 減災・防災, 健康

 本校は、「自らを大切に、周り(相手や環境)を大切に、時間を大切にできる生徒~人の喜びを共感できる生徒~」を学校教育の目標としている。その実現に向けて取り組んでいる活動がESDである。今年度,主に取り組んでいる内容は、(1)健康教育、(2)環境学習、(3)国際理解、(4)防災教育である。

(1)健康教育

健康教育は保健委員を中心に行っている。6月より「むし歯ゼロで体力・学力UP」の取り組みを行った。具体的には、給食後の歯磨き運動の実施、いい歯の標語募集、むし歯治療100%の呼びかけである。その結果、むし歯の治療率は94%(12末現在)を達成した。11月は2年生を中心に「生と性の学習会」を行った。産婦人科の先生の講演、生徒による妊婦体験を行った。12月は、6月に行った生活アンケートで睡眠不足の生徒が多いことから、保健委員会の生徒が「質の良い睡眠」に関する啓発ビデオを作成し、全校生徒で鑑賞し、睡眠の大切さについて学んだ。

(2)環境教育

 本校では、昨年度より2ヶ月おきに生徒が自宅の古紙を登校時に学校へ持参し、リサイクル業者にわたす活動を行っている。当日は、バックに入れたり、手で抱えて持ってくる生徒、と低学年を中心に参加する生徒が増え、リサイクルの意識が高まってきている。

(3)国際理解 3年生対象

  1、2年生では地域や金沢に関する知識・理解を深める学習を総合的な学習の時間を中心に行った。3年生では、世界から見た日本という視点で学習に取り組ませた。生徒一人ひとりが興味をもった国をインターネットや図書を使い情報収集した。また、金沢市在住の外国人を招き、国際理解講演会を開催し、それぞれの国の食、文化、歴史、教育について知った。最後に、金沢と比較しながらポスターにまとめて掲示した。

(4)防災教育

 5月に火災避難訓練を、6月に不審者対策、10月に地震避難訓練を行った。特に、10月の訓練では休み時間中という、生徒がどこにいるかわからないという状況を想定して行った。通路が封鎖され、放送のみが機能している状況で、自ら考え行動するということを主眼に置いた試みであった。従前の訓練とは違う設定のため、多少戸惑う面もあったが、よい緊張感の中で、自分の命、他人の命を守る行動の大切さについて意識することができた。

来年度の活動計画

 今年度と同様に、(1)健康教育、(2)環境学習、(3)国際理解、(4)防災教育を継続して行う予定である。

(1)では、特に「質の良い睡眠」を浸透させ、心の健康を改善していきたい。(2)の取り組みは、まだまだ改善する余地があるため、生徒会を中心に検討を重ね、呼びかけを続けていく。(3)では、今年度とは異なる国の講師を招くことや、ポスター発表だけでなく口頭による発表も検討していきたい。(4)では、今年度効果的だと思われた10月の地震訓練と同じ状況で複数回できればよい考えている。