2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

 本校は、「地域との協働」を活動テーマとして、
 ESDを「今あるものを、よりよく未来へつなげること」捉え、ESDの実践を通して自らが伝統を受け継ぐものとしての力の育成を目標とした。
具体的には、地域の引き継がれている伝統芸能、地域に保全されている自然環境、地域に存在する人的資源を柱に、①下宿囃子に係わる体験活動、②清明ソーランに係わる体験活動、③下宿ビオトープ公園に係わる観察学習、④狂言・茶道・華道・書道に係わる学習を行った。
① 下宿囃子に係わる体験活動
第4学年の児童が総合的な学習の時間において学習する。地元の伝統芸能である「下宿囃子」を見るだけでなく、全員が体験することにより、自らが伝統を受け継ぐ者としての意識を高めることを目的としている。全10時間のプログラムを実施し、学習成果を「学習発表会」において地域・保護者に発表した。
② 清明ソーランに係わる体験活動
第3学年の児童が総合的な学習の時間において学習する。清明小学校発の文化を保護者を中心とした地域の指導者、地元自治会、本校教職員及び保護者の会が協力体制を組み地域の文化として守り育ててきた。本学習後「清明ソーラン みどりの風」という地域活動団体に加入する児童もおり、持続的発展に向けた体制が整ってきている。全10時間のプログラムを実施し、学習成果を「学習発表会」において地域・保護者に発表した。
③ 下宿ビオトープ公園に係わる観察学習
第4学年の児童が地域にある「下宿ビオトープ公園」での観察学習を行う。1年間通じて定期的に観察を行うため、生物の多様性、生命の連続性など多くの気づきがある。また、観察学習には、毎回「ビオトープを育む会」の方がゲストティーチャーとして参加していただいている。地域の方のお話から、この地域の変遷、保全活動の大切さについても学ぶことができた。全12時間のプログラムを実施し、学習成果を「学習発表会」において地域・保護者に発表した。
④ 狂言・茶道・華道・書道に係わる学習
第6学年の児童が社会科で学ぶ歴史時学習を深化させるため、地域に住む方々を中心にゲストティーチャーとして招き体験学習を行う。地域の専門家から直接学ぶことにより、地域への愛着や誇りをもつことにつながっている。全12時間のプログラムを実施し、学習成果を「学習発表会」において地域・保護者に発表した。

来年度の活動計画

 「地域との協働」を活動テーマとして、地域の引き継がれている伝統芸能、地域に保全されている自然環境、地域に存在する人的資源を柱にESD教育を展開してきた。この学習の流れはようやく学校及び地域に定着してきた。この実績を踏まえ、平成31年度はさらに児童が積極的にかかわり発信していけるような取組を進めていく。清明ソーラン体験教室については、4年生以降クラブチームに所属し、ソーランを続けていくことができる。また、下宿囃子体験教室については、5年生以降下宿囃子保存会に所属し、お囃子を続けていくことができる。
このように、学校の学習活動で終わるのではなく、地域組織と連携して、その後の活躍の場をさらに開拓していく。