2018年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 福祉, 健康, 食育
本校は、「真理を求め、知性を磨き、敬愛、自立の精神を養い 心身ともに、健康な身体を持つ良き社会人として 国家社会に貢献する、有益な人間を育てる」ことを建学の精神としている。ESDは将来社会にでたときの課題解決能力として重要な教育であると捉え、ESDの実践を通して自ら考えて行動できる力の育成を目標としている。
具体的には、交換留学生制度、部活動(ボランティア部)と教科(理科、家庭科)を中心に活動している。①環境、生物多様性、②防災、③国際理解、④健康・福祉、⑤食育に係る活動を行った。
①環境、生物多様性
l 地域の山に住む生物の生態調査のために実際に山に行って調査を行い、事後学習として各班でレポートを作成する
l 動物園に行って動物を観察して、その動物の特徴や生態を見て学ぶ(事前・事後学習あり)
l 全校で校外清掃(学校周辺のゴミ拾い)を各学年1回実施
l 石狩浜の清掃活動に参加(ボランティア部と校内公募)
l アダプトプログラム(ボランティア部が一か月に一度、放課後に実施。夏:校外清掃、冬:凍結路面の砂まき)
②防災
l 家庭科(2年生必修・2単位、3年生選択・4単位)にて防災についてアクティブラーニングを中心に討議の場面を多くとりながら、自分の意見をより具体的もち、さらに、他者の意見からより広い見方へと発展させる
l 青少年赤十字の研修会に参加(ボランティア部)して実践的な技術を学ぶ
③国際理解
l ケニア、オーストラリア、ニュージーランドからの留学生を受け入れ
l カナダへ本校の学生を派遣
④健康・福祉
l 家庭科(3年生・4単位)にて近隣の老人施設へ訪問。事前に練習した歌や手浴を披露、お手玉などのプレゼントを渡して交流
l 青少年赤十字の研修会に参加(ボランティア部)して海外の現状も知りながら、個人としてできること、国際的に求められることを考える
⑤食育
l 家庭科の調理実習、調理愛好会の活動にて栄養素のバランスや彩りを考えた献立の考案、買い物、調理、完成度…一連の流れを体験し、反省改善を考えることを複数回繰り返して、将来役立つ技術や知識を身につける。また、日々調理を担当している家族に協力する意識を整えていくことも目指している
来年度の活動計画
ユネスコスクールとしての活動は現状として、学校全体としてではなく、部活単位、一部の教科での実施となっているため、以下の2点について課題がある。
l 教職員の周知が浅い
→協力が薄い
→各教員がどのようにESDと絡めて教育活動を行っていくべきか理解していない
l 学習活動の時間が確保されていない
→学びを深めるためにも事前・事後学習を含む学習時間を確保が重要と考えているが実際にはできていない
以上の2点より、学校の中での位置づけをより具体的にかつ明確にしていかなければユネスコスクールとしての活動実践の効果が現れづらくなってしまうため、教育課程への追加をはじめとして、教職員向けの校内研修会の実施などを来年度は具体的に考えていかなければいけない。