2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解

本校は、「いろいろな国の言葉・民話・文化・学校の様子・日本との関係などを知り、広い視野と主体的な行動力を養う。」を活動テーマとして、ESDの実践を進めてきた。

 具体的には、国際理解教育を柱に①多文化共生に係わる活動②国際理解に係わる学習を行った。

①多文化共生に係わる活動
 教科学習の中では、他国の文化やそれぞれの国の日本との関わりについて学習を進めた。また、本校には外国にルーツを持つ児童が多く在籍しているため、日々の教育活動の中で、異なる文化を持つ子どもたちとともに生活する経験を積み重ねている。
 海外交流による協働授業として、日中交流協会の協力を得て、1年生と4年生で中国の小学生との交流を行った。1年生では、七夕飾りを中国の小学生と一緒に作った。子どもたちは折り紙の折り方を見せたり、ジェスチャーを使って説明したりするなどして、一緒に活動を楽しんでいる様子だった。4年生では、理科の「とじこめた空気や水」の学習活動に取り組んだ。子どもたちは中国の小学生とロケットを飛ばして活動を楽しんだり、さらに遠くに飛ばせるよう試行錯誤して考えたりするなど、異なる文化を背景に持つ子どもたちと一緒に考えることができた。また、中国の小学生たちによる扇子を使った民族舞踊を鑑賞した。中国の文化に触れ、ともに活動することを通して、異なる文化や言語を持つ子どもたちとも交流を楽しむことができ、主体的にコミュニケーションを取ろうとすることで言葉を超えたつながりを持つことができるということを学習することができた。
②国際理解に係わる学習
 主に総合的な学習の時間、外国語学習の中で、国際理解教育に取り組んでいる。  
 海外交流として、5年生では、姉妹校であるニュージーランドのノースロバーンスクールとの交流に取り組んだ。子どもたちが日本の文化について調べたことを、テレビ会議システムを使い英語でプレゼンテーションした。それぞれの国の民族舞踊を見せ合ったり、学校生活についての質問をし合ったりするなどして、学校生活の違いや英語を介したコミュニケーションに取り組むことができた。

 ニュージーランドの文化や学校の様子を知り、自分の意見や疑問を伝えることで、異なる文化について理解を深めることができた。

来年度の活動計画

来年度も今年度同様、「いろいろな国の言葉・民話・文化・学校の様子・日本との関係などを知り、広い視野と主体的な行動力を養う。」をテーマとして、国際理解教育を中心に取り組んでいく。
①多文化共生に係わる活動
 いろいろな国の言語や文化に触れ、交流することを通し、新たな価値観に出会い、ともに活動していくことを目指す。
②国際理解に係わる学習
 引き続き、姉妹校との交流や外国語学習などを通し、日本との違いを捉えつつ、主体的に様々な文化について知ろうとすることを目指す。