2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 減災・防災

本校は、校訓である「勤労と創造」を学校理念として、ESDを教育における具体的な行動の指針と捉え、ESDの実践を通して自己実現と社会貢献を実現できる人材の育成を目標とした。
具体的には、国際理解、環境を柱に、①姉妹校との交流、②ボランティア活動、③持続可能な開発目標(SDGs)に係わる学習を行った。

① 姉妹校との交流
本年度は、コロナ禍により例年行っているアメリカやオーストラリアの姉妹校との相互訪問を行うことは叶わなかったが、オンライン会議システムを利用した交流を実施し、20年以上にわたる相互交流を継続した。

② ボランティア活動
本年度より生徒会活動のひとつとしてユネスコスクール委員会を設置し、ユネスコスクールの理念や持続可能な開発目標(SDGs)の周知、ペットボトルキャップや書き損じはがきの回収などのボランティア活動を行った。また、「服のチカラ」プロジェクトにも引き続き参加した。これらの活動を通じて、一人ひとりの行動が社会貢献に資することを理解した。

③ 持続可能な開発目標(SDGs)に係わる学習
「総合的な探究の時間」においては、持続可能な開発目標(SDGs)を探究活動の中心に据えてカリキュラムを構築した。持続可能な開発目標(SDGs)のゴールやターゲットといった基本を学習したうえで、さまざまな社会課題について生徒同士が協働して考察し、表現する活動を通じて、いわゆるソーシャル・イシューやグローバル・イシューとよばれる課題についての興味・関心を高めるとともに、地球社会の一員としての自らのキャリアに対する思索を深めた。
加えて、高校2年生の一部クラスでは「キャリア甲子園」(主催:株式会社マイナビ)への参加を通じて、持続可能な企業活動や、防災と街づくりといった課題に取り組み、実社会の事象に根差した学びの機会を得た。

来年度の活動計画

・宿泊研修 国内 沖縄と北海道、海外 アメリカとオーストラリア姉妹校
高校2年次の研修活動にSDGsの目標を掲げ、問題点を可視化し、問題解決のプロセスを学ぶ。達成するメリットを事後学習でも再認識し、次につなげる発表の場をもち、継続的な研修とする。
高校3年次では、2012年以来継続してきた東北研修旅行の実施を予定している。本年は東日本大震災から10年の節目の年であり、被災地への訪問を通じて、防災や命に関してそれぞれの生徒が考える機会とする。

・ユネスコスクール委員会活動
「服のチカラ」プロジェクトや世界寺子屋運動への参加を通じて、国際問題や環境問題に関心をもつだけでなく、自らの身近なモノと小さな行動が、社会課題の解決に資するという視点を持つ。

・手話講座を通しての福祉教育
中学1、2年生では障害を持っている方と継続的に触れ合う中で、健常者との違いを知る中で、福祉の必要性を感じる。3年生では劇を0からつくりあげ、発表の場で自己表現力を高める。一連の活動を経験した深みを活かせるように、各々に活躍の場を与え、ものごとを自分事として捉えられる人材育成の場とする。