• かなざわしりつさいがわしょうがっこう
  • 金沢市立犀川小学校

  • Kanazawa Municipal Saigawa Elementary School  
  • 種別 地区
  • 主な活動分野環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

所在地 〒920-1302 石川県金沢市末町2-148
電話番号 076-229-0008
ホームページ https://www14.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=1710042
加盟年 2011

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

本校は、「ふるさとを知ることでふるさとを愛するこころを育む」を活動テーマとして、ESDの実践を通して問題解決につながる価値観(人間の尊重・多様性の尊重・非排他性・機会均等・環境の尊重)や体系的な思考力(問題や現象の背景の理解・多面的かつ総合的なものの見方)を生み出し、持続可能な社会を創造していく力の育成を目標とした。

具体的には、校区や金沢について調べ伝えることを柱に、①校区の「文化・人・歴史」に係わる活動、②校区の「文化遺産」に係わる学習、③校区の「産業」に係わる学習、④金沢の「人・文化・歴史」に係わる学習を行った。

①校区の「文化・人・歴史」に係わる活動

校区探検で今まで知らなかったことに触れ、校区の良さを再発見し、それらを意欲的に発信した。犀川地区に伝わる「犀川ふるさと音頭」の由来や踊り方について、地域の女性会の方から教えていただき、自分たちも伝えていきたい、という思いをもつことができた。これらの活動を通して、児童は地域の素晴らしさを再発見し、さらに地域を愛する心を育てることができた。

②校区の「文化遺産」に係わる学習

校区を流れる犀川の自然を調べ、近隣の「ふるさとの川:犀川」の水質の良さや環境保全の大切さについて改めて学ぶことができた。また、時代を遡り、「辰巳用水」について学んだり、隧道見学したりすることで、犀川の水を活用して用水を築いた偉人の苦労や功績を知り、さらにふるさとの犀川を愛する心情を育むことができた。

③校区の「産業」に係わる学習

犀川校区ではナスの生産量が多く、市内有数のナス産地である。そのことを知った児童は、ナス農家のTさんについての話を聞き、ナスを育てることへの思いや苦労、緑豊かな犀川校区の農産物や、農業を営む人々について興味を広げていた。また、地域の田んぼでの米作り活動を通して、収穫までの工程の大切さや、収穫の喜びを味わうことができた。このように地域の人々とふれあうことで、農業に従事する人の思いや苦労を理解するとともに、地域を支える農業についての理解を深めることができた。

④金沢の「人・文化・歴史」に係わる学習

金沢の偉人の冊子を見て、自分がもっと知りたいと思った人について更にくわしく調べ、新聞にまとめる活動を行った。また、「金沢探検」として市中心部を散策して金沢の魅力を再発見し、石川県立歴史博物館を見学して、縄文から昭和までの歴史について理解を深めた。これらの体験をまとめ、発信するという流れで、金沢の「人・文化・歴史」について学んだ児童は、ふるさと金沢に対する誇りを確認し、地域を愛する心情を育むとともに、地域の将来像にも目を向け、自分に何ができるかを考えることができた。

来年度の活動計画

2024年度も本校の教育課程の「総合的な学習の時間」のカリキュラムに位置づけて活動を行う予定である。これまでに育んだ力を生かしつつ、さらに広い視野で学びに向かうようにしていきたい。3年生は「校区新発見プロジェクト」、4年生は「校区探検プロジェクト」、5年生は「農業体験プロジェクト」、6年生は「金沢探検プロジェクト」を中心に、今年度同様「ふるさとを知ることでふるさとを愛する心を育む」ことをテーマに取り組んでいく。また、それらを通して、「持続可能な社会の構築」という目的をしっかりと持ち、これまでの取り組みのより一層の充実を図っていく。そして、「データや情報の分析能力」や「コミュニケーション能力」を育むことにも取り組んでいきたい。

過去の活動報告