2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、ユネスコスクールの活動を通して、「ふるさとを愛し、ふるさとから愛される心豊かな子ども」の育成に取り組んでいる。

具体的には、①国際理解に係わる活動、②世界遺産に係わる学習、③防災に係わる学習、④伝統文化に係わる学習を行っている。

① 国際理解に係わる活動

ユニクロが実施している『“届けよう、服のチカラ”プロジェクト』に協賛し、生徒会執行部が中心となり、子ども服の回収を、9月~11月にかけて行った。子ども服の回収は学校内にとどまらず、広く校区内の保育園や保育所、幼稚園、小学校にも生徒会執行部自らが回収ボックスを持参し、設置のお願いと回収の協力を依頼しながら取り組んだ。今年度は、4,720着の子ども服を回収することができ、集められた服は、難民キャンプへ届けられる。

② 世界遺産に係わる学習

校区はその昔、周防の国府が置かれていた土地柄であり、防府天満宮、周防国分寺等、奈良や京都との縁のある史跡も多く、修学旅行では、奈良や京都の世界遺産に認定されている神社仏閣についての調べ学習を行い、実際に現地を訪問し、調べた学習内容を新聞にまとめ展示した。

③ 防災に係わる学習

救命救急の裾野を広げるために、市消防本部の指導による救急救命講習を実施している。最初は胸骨圧迫(心臓のマッサージ)の仕方に苦戦していた生徒達も消防士の的確な指導により2時間の講習中にずいぶん上達することができた。講習後のアンケートでは、多くの生徒が、心肺蘇生法やAEDを使える自信がついたと回答した。また、生徒の口から家族へ、地域へ情報が伝わることも、救急救命の裾野を広げる一助になっている。

④ 伝統文化に係わる学習

地域の方の指導による和太鼓の演奏技術の習得を行い、文化祭や地域のふれあい祭りで、和太鼓の演奏を披露した。また、校区内にある防府天満宮の祭事にもボランティアとして進んで参加した。特に、ゴールデンウイーク中に行われる「花回廊」においては、ビオラのプランターの世話から始め、期間中は生徒が交代しながら水やりと、花殻摘みを行った。

来年度の活動計画

・平成30年度に実施した活動を継続して行うとともに、さらに地域と連携した活動を模索する。そのためにも、本校の取組を今年度以上に地域へ発信するとともに、地域の協力が必要な活動に関しては、効果的な宣伝を行う。

・ユニクロと連携した『“届けよう、服のチカラ”プロジェクト』を本校の中心活動に掲げ、今年度以上に協力事業所の数を増やしたり、宣伝方法を工夫したりして、より多くの古着を難民に届ける。

・県内のユネスコスクールと情報を共有し、生徒会や教職員間で吟味した上で、取り入れることができそうな活動を進んで企画する。