所在地 | 〒923-0843 石川県小松市蓮代寺町ハ丙16 |
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電話番号 | 0761-22-1011 |
ホームページ | http://www.hakusan.ed.jp/~rendai-e/ |
加盟年 | 2017 |
2024年度活動報告
環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費
地域の教育力を活かしながら「残そう、伝えよう地域の伝統文化~持続可能なまちづくり~」をテーマとして、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、地域の伝統文化の継承と郷土愛の育成をめざしている。
具体的には「ふるさと学習」として、地元の方の力を借り、地域の伝統文化とふれあう機会を教科等横断的に位置づけている。その交流と活動から子どもたちが地域の良さや魅力を発見していく学びとなり、郷土を愛する心が育まれていくと考える。
ふるさとから学ぶ活動
a) お山(学校周辺の里山)に親しみ、お山から学ぶ
お山は学校運動場に隣接し、子どもたちの自然に親しむ場、遊び場になっている。1,2年生は生活科で季節の学習を行い、9月には親子で奉仕作業として清掃を行った。
b)がめつき音頭
4年生は、地域の講師から「がめつき音頭」について学んだ。蓮代寺には農業用の溜め池(堤)がいくつもあり、大切な水を確保するために土手が崩れないよう数人がかりで固める作業が江戸時代の後半から昭和の初めまで行われていたことを学習した。その重労働は「がめつき」と呼ばれ、作業中に元気を出そうと歌われたのが「がめつき音頭」であると学んだ。「がめつき音頭」の由来となる歴史と併せて児童と保護者や他校との学習発表会で発表した。
c)蓮代寺太鼓を学ぶ
5年生は、地域の講師から地域の文化財である「蓮代寺太鼓」の打ち方や太鼓の由来について学んだ。毎週「蓮代寺太鼓」の打ち方を学び、児童と保護者に発表した。また、「蓮代寺太鼓」を受け継いでいくために、4年生に地域の講師から学んだことを伝えた。
d)地域の農業体験
5年生は地域農家の指導を受け、田植えと稲刈りを体験した。機械のない時代に行われていた作業を体験することで、米作りの苦労や食の大切さについて考える機会となった。
3年生は地域の方の指導を受け、地域で採れるたけのこ掘りを体験した。地域の自然に親しみながら里山への関心とたけのこの産地である地域への愛着を深めた。学んだことをグループでまとめ、来年体験を予定している2年生に学んだことを発表した。
e)自然体験活動
全学年が木場潟体験学習を行い、自然体験に親しんだ。1年生は秋の木の実や葉っぱ集め、2年生は里山の生き物調査、3年生は巣箱づくり、4年生は里山ガイドウォークや生き物観察、5年生は里山再生森作りプロジェクト、6年生は焚火から学ぶ燃える仕組みといろいろな再生可能エネルギーについて体験するとともに、地域の自然の魅力に触れ学びを深めることができた。
来年度の活動計画
「残そう、伝えよう地域の伝統文化~持続可能なまちづくり~」
これまで各学年の学習内容に応じて「ふるさと学習」を展開してきた。子どもたちは地域の多くの人にふれあうことができ、その活動を通してふるさとの良さを学んできた。また、地域には人々が愛する伝統文化があり、地域を愛する多くの人に囲まれて自分が暮らしていることを感じたのではないかと思われる。
「ふるさと学習」の継続は、ふるさと魅力の再発見につながり、将来にわたってこの町に住み続けたいという気持ちにもつながるのではないかと思われる。また、全学年が近くの木場潟に出向き、各学年に応じた自然体験活動を通じて、環境面から地域の魅力に触れることで、探究しようとする姿を更に求めていきたい。「地域の伝統文化への考えはグローバルに、その伝承は地域から」を合い言葉に今後も実践していきたい。