2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

 本校は、「知徳一体」(感謝の心・思いやりの心・自立の心を鍛える)「知恩・感恩・報恩」(周囲の人、先人、自然に対する恩を知り、感じ、報いる)「国際的日本人」(国際社会で活躍する日本人を育成する)の3つの理念のもと教育活動を展開しています。
 本校におけるESDは、「温故知新Learn from the past, live in the present, plan for the future.」という考え方にまさに表されています。つまり、諸先人の方々の努力のおかげで今の私たちがあることを学び、いかにそれを現在に活かし、さらには今後の未来の社会のために何ができるかを考え行動することです。以下、大きく4つに分けて活動を紹介します。

① 総合的な学習の時間:自分プロジェクト
 本校では、中学3年間の総合学習の時間を「自分(ゆめ)プロジェクト」と名付け、未来を創造する知恵と逞しさを身に付けるオリジナルプログラムとして展開しています。具体的には、1年次は「自然」、2年次は「国家」、3年次は「世界・異文化」がテーマです。

1年生:本校キャンパス内樹木観察、奥利根水源の森フィールドワーク(宿泊研修)、森と人間社会研究
2年生:関西研修(宿泊研修)、日本歴史文化の学び、有形無形の文化遺産体験
3年生:イギリス研修(宿泊研修)、英国研究
② グローバルセミナー・サイエンスカフェ
グローバルセミナー:①ニュージーランド留学②フィンランドの教育
サイエンスカフェ:①清水建設研究所訪問②柏サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)代表羽村氏③京都大学高大連携事業④特別理科実験教室(8月・12月)⑤東京大学大学院生出張授業プロジェクト(3月)

③ チャリティー活動

西日本豪雨被害の支援のため、古本を回収し株式会社Value BooksのBook for Japanを通して日本財団へ(8月末・9月・11月・12月) この活動について朝日新聞千葉面に掲載
小児ガン研究支援のためのレモネードスタンドを実施しレモネードスタンドジャパンへ寄付(9月・11月・12月・1月) この活動について千葉日報に掲載。またChange Maker Awards(英語によるプレゼン大会)の書類選考を通過し、2019年1月27日(日)に全国大会へ出場。
使わなくなった野球バット・ボールなどを回収し読売新聞社・JICAの実施する世界の野球グローブ支援プロジェクトへ寄付(9月)
フェアトレードコーヒーの販売を通して社会問題について考える(11月・12月・1月)
株式会社ユニクロの実施する「服のチカラ」プロジェクトに参加し、学校・幼稚園などに声をかけ古着を回収(9月~12月)
④ 海外研修・受入れ

姉妹校提携のブラジルアルモニア学園より14名を受入れ、書道の授業体験を実施
教員交流として、アメリカベクスレイハイスクールよりジュリー・ホーガー先生をお招きし、教育交流を実施
高校ILコースはオーストラリアのTrinity Lutheran Collegeへの6週間の短期留学を実施。地域の踊りである柏踊りを披露し、日本語レッスンに参加するなど積極的に語学以外の学びを展開
タイ王国チェンライの児童養護施設に滞在し8日間子どもと遊んだりボランティアをしたりスラム街を訪ねたりその改善に取り組むNPO職員の方と交流したりすることで体験的に社会問題を学習
海外ユネスコ関係者の視察訪問を受入れ、3名の代表生徒が英語で自分たちの実施しているチャリティー活動についてプレゼン
またESDに関する教員研修として以下に参加しました。

文部科学省・日本ユネスコ国内委員会・公益財団法人五井平和財団主催「第5回ESD日本ユース・コンファレンス」参加
近畿ESDコンソーシアム主催「SDGsセミナー」「ESDティーチャーセミナー」参加
文部科学省・日本ユネスコ国内委員会主催「第10回ユネスコスクール全国大会ESD研究大会」参加
近畿ESDコンソーシアム主催「平成30年度成果発表会・実践交流会」実践報告

来年度の活動計画

 まずどんな活動も「継続的」に行うため、本校におけるユネスコスクール活動の組織化の下地作りが最優先課題です。校務分掌や生徒会組織などに組み込んでもらえるためにはどうしたらいいかを考え、実行していきたいと思います。
 その上で、平成30年度に実施した内容の評価と改善を行い、平成31年度は特に海外との連携を中心に、国内においても他校との連携の中で活動を単発で終わらせず継続的に実施していきたいと考えています。