2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

 本校は、「知徳一体」(感謝の心・思いやりの心・自立の心を鍛える)「知恩・感恩・報恩」(周囲の人、先人、自然に対する恩を知り、感じ、報いる)「国際的日本人」(国際社会で活躍する日本人を育成する)の3つの理念のもと教育活動を展開している。
 本校におけるESDは、「温故知新Learn from thepast, live in the present, plan for the future.」という考え方にまさに表されている。つまり、諸先人の方々の努力のおかげで今の私たちがあることを学び、いかにそれを現在に活かし、さらには今後の未来の社会のために何ができるかを考え行動することである。

① 総合的な学習の時間:自分プロジェクト
 本校では、中学3年間の総合学習の時間を「自分(ゆめ)プロジェクト」と名付け、未来を創造する知恵と逞しさを身に付けるオリジナルプログラムとして展開している。

1年生:樹木観察、奥利根水源の森フィールドワーク(宿泊研修)、森と人間社会研究
     NEW段ボールコンポストを用いて自然の力を体験
2年生:関西研修(宿泊研修)、日本歴史文化の学び、有形無形の文化遺産体験
     NEW京都・奈良にて外国人観光客に英語でインタビュー
3年生:イギリス研修(宿泊研修)、英国研究
② グローバルセミナー・サイエンスカフェ
グローバルセミナー:①立命館アジア太平洋大学 世界地図を拡げた大学進学②アジア海外大学進学セミナー③フェアトレードを考えるワークショップ④Education USAによるアメリカ留学説明会⑤成田空港外国人観光客へのインタビュー⑥Global Gatewayへの半日校外学習
サイエンスカフェ:①京都大学高大連携事業②日本科学未来館SDGsワークショップ「気候変動」参加

③ チャリティー活動

株式会社Value BooksのBook for Japanを通して被災地等を支援
小児ガン研究支援のためのレモネードスタンド(レモネードスタンド普及協会へ協力)
フェアトレードコーヒーの販売
株式会社ユニクロの「服のチカラ」プロジェクトに参加し、難民支援に協力
④ 海外研修・受入れ

教員交流として、アメリカベクスレイハイスクールよりジュリー・ホーガー先生をお招きし、教育交流を実施
高校ILコース オーストラリアのTrinity Lutheran Collegeへの6週間の短期留学を実施。地域の踊りである柏踊りを披露し、日本語レッスンに参加するなど積極的に語学以外の学びを展開
オーストラリア姉妹校より中高生15名を受入れ、ホームステイや日本文化体験などを実施
タイ王国チェンライの児童養護施設に滞在し、ボランティアをしたりスラム街を訪ねたりその改善に取り組むNPO職員の方と交流したりすることで体験的に社会問題を学習

⑤東日本大震災の被災地訪問
公益財団法人フィランソロピー協会主催「チャリティーチャレンジプログラム」に高校1年生3名が参加し、被災地の現状を目で見て、東京で募金活動を展開し、これから自分たちに何が出来るかを全国から集まった中高生とともに考えた。

来年度の活動計画

①継続的な活動をめざし、2019年末にレモネードスタンドとフェアトレードコーヒーは生徒の有志団体が発足。2020年はしっかりと自分たちだけで活動を展開できるように、少しずつ、これまでは先生にやってもらっていたことを生徒に受け渡していく。
②チャリティー活動の多くを有志での実施から、生徒会組織(ボランティア委員会)に移行。まだまだ問題点が多いが、2020年はもっとスムーズな実施を目指す。
③2019年度までに実施したプログラムを継続展開できるよう、組織化もしくは既存組織への活動の移行をすすめる。