2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

(1)活動内容

学習の題材として取り上げている分野:生物多様性、減災・防災、気候変動、エネルギー、

環境、文化多様性、世界遺産・地域の文化財等、国際理解、平和、人権、ジェンダー平等、福祉、持続可能な生産と消費、食育、貧困

(2)活動概要

本校は、「知徳一体」(感謝の心・思いやりの心・自立の心を鍛える)「知恩・感恩・報恩」(周囲の人、先人、自然に対する恩を知り、感じ、報いる)「国際的日本人」(国際社会で活躍する日本人を育成する)の3つの理念のもと教育活動を展開しています。

本校におけるESDは、「温故知新Learn from the past, live in the present, plan for the future.」という考え方、すなわち、諸先人の方々の努力のおかげで今の私たちがあることを学び、いかにそれを現在に活かし、今後の未来の社会のために何ができるか。それらについて考え行動することができる生徒、持続可能な社会づくりの担い手を育んでいます。

  • 総合的な学習の時間:自分プロジェクト

本校では、中学3年間の総合的な学習の時間を「自分(ゆめ)プロジェクト」と名付け、未来を創造する知恵と逞しさを身に付けるオリジナルプログラムとして1年次で「自然」、2年次で「国家」、3年次で「世界・異文化」をテーマとして展開しています

■1年生:「自然」をテーマに様々な視点から、生物多様性、環境などへの理解を深め、グループで「森と人間社会研究」についての課題を取りあげ、その解決策について考えていきます。

・「樹木観察」5月29日(土)キャンパス内の樹木を様々な感覚(五感)を用いて自然観察の技術を学びました。(SDGs15陸の豊かさも守ろう)

・美術特別授業「色彩」7月8日(木)お店の色や馴染みのあるキャラクターに使われている色には意味がある。例えば、外科医の手術着が緑色であるのは手術時に心理補色を防ぐためであること。

■2年生:「国家」をテーマに、自国について「日本文化」を調べ、文化祭で発表し、世界遺産となる寺院、神社について「Minecraft」によりブロックを積み重ねPCによる文化遺産創作体験(関西研修代替)を行った。設計図を取り寄せ正確な創作をする生徒もいた。宮大工の技術の高さなど理解を深めた。

・1年次のテーマ学習「命について考える」の集大成 2月4日(木)テーマ:「障害のある人の災害と備え~誰一人取り残さないために~」

講 師:立命館大学障害学習支援室支援コーディネーター 酒井春奈先生

防災・避難生活について学び、生き残る術と正しい判断を習得。そして今年度のまとめとして、障害のある人の災害時の備えと避難、そして私たちにできる支援とは何かについて考えました。

・ネイティブ教員による道徳授業テーマは「Manners, litter & our future 」6月17日(木)。観光客が増えることでマナーが悪化し、環境破壊と動物たちの命が危険にさらされている。世界が抱える問題について興味・関心を高め、共生社会の実現のために何をすべきか。

・和菓子作り体験 6月21日(月)

家庭科授業で、和菓子は季節感や花鳥風月などを表現した高い芸術性と繊細な作業を要する、守り続けたい重要な文化であることを学び、和菓子(練り切り)作り体験しました。    (SDGs 4質の高い教育を)

・「誰も取り残さない防災」京都大学名誉教授・関西大学京都大学名誉教授、関西大学社会安全研究センター長・特別任命教授、人と防災未来センター所長である河田惠昭先生をお招きし、災害の実情を理解する座学から、中学生にも今できるサポートとは何かを考え、クラス役員と有志が中心となって、7月13日~17日まで「熱海土石流災害募金活動」実施。文化祭で多くの災害弱者を減らすための提案を行いました。(SDGs13気候変動に具体的な対策を、14海の豊かさを守ろう、15陸の豊かさも守ろう)

・「世界の食料問題を、命の原点から学ぶ~農業体験を通して、SDGsを自分事としてとらえる~」命の原点 となる食料(米)の生産を体験的に学ぶことができる「農業体験」を実施。NPO法人下田の社 (しただのもり)のご協力のもと。5月 8日(土)

・2年「とうかつ草の根フードバンク」(家庭で余った食料品を学校に集約して,これをフードバンクに寄付する活動)に挑戦。6月1日の講演から始まり、7日までポスター作成、呼びかけ、食品類を種類別、賞味期限別に分類。食を通して様々な問題について考えるとともに、問題解決のために自分たちに出来ることに挑戦した活動となりました。
(SDGs12つくる責任つかう責任:食品ロス、大幅減に挑む)

■3年生:1、2年次で国内の課題を踏まえ、世界へ目を向けた「世界・異文化」をテーマに取り組んでいる。

・サービス付き高齢者向け住宅「麗しの杜」から、現代社会の課題とその解決策について考える機会を得た。その後、高齢者の方の健康が増進するよう体操を開発し、4月から国民的ドラマの主題歌に合わせて体を動かし、健康を維持する「朝ドラ体操」をはじめ定期的に3つの動画を提案。第3回目の動画には手話ダンスの要素が取り込まれた。

・『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』J-WAVEラジオ  放送日時:2022年4月13日(火)午前7時3分~15分

「コロナ禍の中で何ができるか」をテーマに「マインクラフトを使ったバーチャル修学旅行の新しい気づき」という内容で京都、大阪、兵庫などの世界遺産についてマインクラフトでの学びについて放送された。

・芸術教養講話「アーティゾン美術館」講師:学芸員江藤祐子氏 6月24日(木)、芸術Artというのは、欠かせない要素。こAI技術が発展していく中でも心・感性というものは人としての強みであり、モノづくり・デザインへの応用やつながりの構築など、未来創造の鍵を握る。

・「異文化理解について」講師:アイエスエイ 木村奈々 9月16日(木)「日英異文化比較研究」、「人種差別」、「アメリカ英語とイギリス英語」の話を受け、「将来世界を舞台に仕事をしてみたくなった」など将来へ大きな動機づけとなった。

■4年生:

・「世の中の見方を橋本五郎氏から学ぶ」2月25日(木) 講師:橋本五郎(読売新聞東京本社特別編集委員)『新聞の見方・読み方』特別講話

マスコミの役割は「世の中のなぜ?」に答えること、それに答えるためには、「健全な相対主義」「適度の懐疑心」「鳥の目と虫の目」、つまり、思い込みや偏りを排して、常に多角的・複眼的に世の中を観ることが求められる。

・東ティモール大使から高校 1 年生に向けての講演(英語)10月14日(木)

「東ティモール大使の視点で見た東ティモールのご紹介」「日本との関係、大使の仕事内容」講師:東ティモール民主共和国特命全権大使イリディオ・シメネス・ダ・コスタ閣下

SDGs に係る取り組みは、本校の研究会だけの活動ではなく、全校生徒一人ひとりが向き合わなければいけない問題。今回の講演は、生徒が改めて SDGs に向き合うきっかけとなり、世界を越えた交流という非常に貴重な経験となる。

  • グローバルセミナー・サイエンスカフェ:中学1~3年生は西岡壱誠氏の講演(東京大学学生・著作家)を踏まえ、世界の第一線で研究にあたる東京大学柏キャンパスを訪れ(バーチャルによる研究室訪問)により、世界における研究の最先端について考え、今世界が抱える様々な課題を知る機会とした。
  • グローバルイシュー:

・麗鳳会(高校生徒会)主催 クリーン大作戦開催!2020年12月19日(土) 今年の締めくくり クリーン大作戦!

・寮生による清掃活動(月1回、早朝)2月26日(金)他                             (SDGs11住み続けられるまちづくりを)

・3 校合同企画「未来を創る SDGs を体現する」~2030 年、世界を担う子どもたちからのメッセージ~2021 年 2 月 27 日「SDGs チャレンジ合同発表会」開催

日時:2021 年 2 月 27 日(土) 14 時 00 分~16 時 30 分  会場:オンライン(Zoom を使用した非公開イベント)

実践発表校:麗澤中学・高等学校(千葉県柏市) 晃華学園中学校高等学校(東京都調布市) 東京立正中学校・高等学校(東京都杉並区)

聴衆:文部科学省主催「ESD 日本ユース・コンファレンス」参加経験の ESD 実践者  主催:ESD 日本ユース、(公財)五井平和財団

共催:(一社)ESD TOKYO

・叡智スーパー特進 Language Arts特別プログラム開催 「言語技術」、「発信型英語」 講師:筑波大学助教・徳永智子先生(本校卒業生)

・高校5年IL(インターナショナルリーダー)コースにおいて、地球規模で取り組むべき課題・グローバル医師ューとテーマに、日本に在籍する東京大学院や神戸大学院などから留学生5名(バングラデシュ、ベトナム、キルギス、タジキスタン)を迎え、さらにオーストラリア提携校Trinity Lutheran Collegeと意見交換を交えながら、約50時間以上にわたり、気候変動、ジェンダー平等などの課題研究に取り組み、まとめとしてプレゼンを試みた。その基礎訓練としてTokyo Global Gateway、オンライン英会話での情報収取も貴重な機会となった。2020年12月14日(月)~19日(土)

・高校5年IL(インターナショナルリーダー)コースにおいて、東京大学や京都大学大学院等で学んでいるインド、マレーシア、ミャンマーからの留学生計4名がメンターとして、このキャンプのミッション「グローバル・イシューを解決するアイディアを創造せよ!」に取り組む。2021年7月28日(水)~8月1日(日)

・「国際協力とは」講師:JICA職員木村紀子7月12日(月)寮生対象

JICAについて、歴史的背景も踏まえたうえで、日本が世界に貢献する意義やJICAの具体的な活動について、最後に「国際社会で貢献するために、ぜひ、チャンスがあれば留学してください。英語ができるのは当たり前、そのうえで専門性を(農業や都市計画など)身につけることで活躍の場が広がります。」と締めくくった。

・東ティモール大使へのプレゼン(英語)10月14日(木) 講師:東ティモール民主共和国特命全権大使イリディオ・シメネス・ダ・コスタ閣下

フェアトレードによるコーヒー豆の仕入れ・販売、ドリップバッグの作成。特定非営利活動 法人ピースウィンズ・ジャパン様と共同出資という形で現地にコーヒー生産工程に必要な「水分測定器」を寄贈。東ティモールで起きた大雨の洪水被害復興の支援活動を実施。

  • チャリティ活動

フェアトレード研究(生徒会SDGs研究会):フェアトレードコーヒーオンラインショップ開設 SDGs17の目標の実現に取り組んだ。校内では保護者会、本校ウェブサイトを通して、「フェアトレード」の仕組みや言葉が社会に浸透されていないことをから、活動と議論を重ね、手作りのデザインによるドリップバッグを完成させ、販売し、その活動に貢献することで大きな成果が得られた。

・SDGs×フェアトレード~生徒企画提案 オンラインショップを開設し、拡散~ 2020 年 11 月 20 日 オンラインショップ オープン

・自分たちの今までの活動の全てを一つの動画に。ポスターに。高校生VOLUNTEER AWARD 2020(一般投票期間12月 1日(火)〜12月10日(木)

特別表彰式12月12日(土)@風に立つライオン放送局(YouTube)生配信

・SDGs探求AWARDS2020(全国大会)で優秀賞受賞!SDGs研究会「SDGs探究AWARDS 2020」でSDGs研究会応募総数1953件、中高生部門で優秀賞を受賞。2021年3月21日(日)

・柏市長表敬訪問! SDGs研究会2021年4月16日(月)「SDGs探求アワード2020」で優秀賞したことを報告。SDGsの目標達成を目指すことを誓いました。

・東ティモール 大規模な洪水被害 被災者は2万5千人超 4月4日未明から5日にかけて降り続いた豪雨により、土砂崩れ、道路の陥没、住宅の浸水、倒壊など格段に大きな被害が出ており、2万5千人以上が被災。SDGs研究会がお世話になっている、ピースウィンズジャパンもこの支援活動を行う。

・『TOMAS presents High school A GO GO』TBSラジオ出演 「SDGs探求AWARD2020」の優秀賞の感想から始まり、日ごろの活動や、SDGsにかける思い、興味を持ったきっかけ など部活についてのインタビューに加えて、学校施設の自慢や、ユニークな先生の話、将来の夢など、幅広くインタビューされました。

放送日時:2021年5月10日(月)、17日(月)の2日間21:00~21:30

・保護者学級 「フェアトレードコーヒー&レモネードスタンド」6月21日(土) 多くの保護者にレモネードスタンドの活動に共感していただき、寄付していただいたお金54,623円はレモネードスタンド普及協会へ募金しました。また、フェアトレードコーヒーのドリップバッグは450個、全てが完売。生徒たちが「今、私たちにできること」を考えアクションを起こしていきます。

・幼稚園「誰ひとり取り残さない」取り組みの実現に向けて 6月22日(日)幼稚園生にもSDGsについて知ってもらい、身近な問題として考えてもらいたいという思いを企画にし、そのプロジェクトをスタートさせました!先生たちに向けてSDGsとは何か、どのような内容であれば園児たちも取り組めるか、生徒たちがプレゼンテーションを行いました。その後、生徒と先生でディスカッションを行い、具体的な方法について討論しました。幼稚園の先生方のお力を借りながら企画が実現できるよう、継続して活動を続けていきます!

・「海ごみゼロウィーク2021に参加!いまこそ、行動を起こそう。海の未来を変える挑戦を。「海ごみゼロウィーク2021」に主催者として企画し、青いアイテムを身に付けて清掃活動を行いました。この企画は現在の環境問題に強く疑問を感じ、世界中で増え続ける海洋ごみの問題を解決したいという思いから始まったものです。このキャンペーンは5月30日(ごみゼロの日)から6月5日(環境の日)を経て6月8日(世界海洋デー)前後を『春の海ごみゼロウィーク』として、行われています。日本全体が連帯し、海洋ごみ削減のためのアクションを行う。ごみを出さない、ごみを捨てない、ごみを拾う。この行動は日本の誇りであり、世界の模範となる。そして、一人ひとりの行動が、海の未来を守ることにつながると考えます。                           (SDGs14海の豊かさを守ろう)

・子育て広場「あい❤あい祭」を実施。7月29日(木) フェアトレードコーヒーの販売とレモネードスタンドの募金活動。

・「タイの子供たちに文房具を寄付する」NPO法人ネットワークハーモニー協力  12月6日~18日。全校生徒より、まだ使うことのできる使わなくなった文房具を集めるとともに、※寄付月間2021の賛同企画として承認を受け、より多くの人に「寄付」の大切さ、1人のアクションからできることがあるということを伝えていきます。

・自分たちの今までの活動の全てを一つの動画に。ポスターに。高校生VOLUNTEER AWARD 2021     内閣府やNHK厚生文化事業団の後援を得たボランティア活動の全国規模の交流会。活動の規模や内容の優劣を競い合う“大会”とは違い、学校や活動分野の垣根を越えて交流し、お互いの活動の理解を深め、連携し助け合い、切磋琢磨してもらうことが目的で投票が行われ「最優秀賞」受賞。 動画・ポスター Web投票大会 実施期間:8月1日(日)〜8月14日(土) 高校生ボランティア・アワードWEBサイト上で実施。ボランティアアワード2021開催期日:2021年8月17日(火)/18日(水)YouTubeでの配信。

・柏の葉T-SITE「フェアトレードマルシェ」開催。SDGs研究会参加。日時:8月14日(土)、15日(日) 10:00~18:00(2日間とも出店予定)会場:柏の葉T-SITE 2階 ラウンジ

・「制服リユースの活動」の11月20日(土)制服を学校で回収し、必要としている在校生に届けるプロジェクト。不用品として処分されるものを繰り返し使うリユースは、SDGs目標  12「つくる責任 つかう責任」の達成と密接な関係にあります。

  • 産学勧・地域連携

入試広報生徒チーム「STAR(Student Team for admissions at Reitaku)」が千葉テレビのご協力の元、You Tubeによるラグビーフットボールのライブ配信作業を行いました。試合中のナレーション、試合間の応援タイムのインタビュー、シニアクラブの試合のカメラ撮影なども行いました。 2021年12月20日(月)

来年度の活動計画

今年度もコロナ禍により活動に大きな制約があったが、ユネスコスクールとしての10年間の活動を踏まえ、さらにユネスコスクールの1団体としてさらに国内外のユネスコスクールや関係団体と連携し、国際社会に貢献できる次の活動に取り組んでいきます。

(1)学校の教育活動を通して一人でも多くの生徒が持続可能な社会づくりの担い手となる活動

(2)家庭、学校、地域、企業など産学勧・地域連携を図りながら、本校の取り組みを世界に発信させる活動

 

・『文化放送SDGsスペシャル「鈴木福の未来に福あれ!~現代の渋沢栄一を探せ~」』

放送日時:2022年1月10日(月・祝) 午前9時00分~11時00分 生放送出演。

パーソナリティ:鈴木福氏、ゲスト:守屋淳氏/麗澤中学・高等学校SDGs研究会、アシスタント:坂口愛美氏(文化放送アナウンサー)

本学の生徒3名と顧問教諭が出演。フェアトレードコーヒーの取り組みなど、SDGsを広めるための活動についてパーソナリティの鈴木福さんと生徒達のSDGsへの想いについての   様々な取り組みが放送される。

・『モーニングこんパス』チバテレビ 1月12日(水)放送

2021年12月26日(日)にCHANGE FOR THE BLUEビジネスコンテストの大会で「審査員特別賞」をSDGs研究会が受賞について放送される。

放映日:1/12(水) 朝6:45~8:00 会 社:千葉テレビ 番組名:モーニングコンパス