2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

本校は,開校以来「世界に生きる日本人」を学校目標とし,一貫して国際社会を生き抜く人材育成に努めてきた。現在,ESDの視点に立った学習を行うために,国立政策研究所の提示している6つの構成概念と7つの重視する能力・態度と連携させながら実践を進めている。学校教育目標の具現化を図るため,研究教科である生活科・社会科・総合的な学習の時間・交流学習・イマージョン学習・国際教育を関連させた教育課程を行っている。

①生活科・社会科
1・2年生では,身近な自然と親しみ,環境を大切にする素地が身に付いた。
3年生は,外部講師を招き,野菜作りから食べ物を大切にする意識が生まれた。
4年生はごみの学習から,ゴミを減らしていく意識を学んだ。
5年生はわたしたちの生活と森林の学習の中で,日本や世界の森林資源を守っていく大切さを学習した。
6年生は持続可能な世界を学習し,世界(社会)に立った考えができる力が身に付いた。

②総合的な学習の時間
3年生では,ESDめがねについて学び,それをもとに酪農について調べ,食品ロスなどの課題を考えた。
4年生は,あすチャレ!「車いすバスケットの体験」を通して福祉について学び,学校のバリアフリーに向けて,昇降口のデザインを考えた。
5年生は,外部講師を招き,米作りの学習を進めていく中で,米の収穫だけではなく,食品問題の解決方法などを学習した。

③交流学習
特別支援学級では,児童が調理実習で出た廃油を活用してキャンドルを作成し,近隣の特別支援学級と共同で「平和のキャンドルサービス」を行った。

④イマージョン学習
外国語を「学びのツール」として活用することをねらい,各教科の学習を英語で学ぶイマージョン教育を取り入れている。

⑤国際教育
4年生は「通訳・翻訳プログラムを利用した国際共同授業」において,韓国の子供と環境について学び,意見の交換を行った。
5年生は「初等中等教職員国際交流事業」に参加し,韓国の子供と生物多様性や生態系サービスについて学習し情報共有を行った。
6年生は,「アートマイル国際協働学習」でモルディブとの交流・協働学習を進めた。他国の子供たちと壁画作成を行うという目的に向け,子供の主体性や協働性と育むことを目的とした活動に積極的に取り組み,成長することができた。
英語のクラブ活動においてはアメリカやフィリピンの子供とペンパルを行った。
全校でユニセフの動画を視聴し,貧困や水問題について考え募金活動を行った。

来年度の活動計画

今までは,海外との交流や企業が行うプロジェクトなど,すでにパッケージとなっているものに参加する活動が中心だったが,今年度は各学年で単元開発に取り組んできた。既存のプロジェクトに参加しなくなった今,児童が自分事になるように教員自身が自分事として捉え,教科との繋がりとして考える意識を持てるようになってきた。教員か変われば子供も変わる,誰一人取り残さない社会にするためには,ホールスクールアプローチとしてSDGsに取り組める学校体制を確立していきたい。