2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 減災・防災, 食育, その他の関連分野

学校教育目標である「豊かな心、健康な体、自ら学ぶ意欲をもち、たくましく未来を創る生徒の育成」の具現化を図るため、サステイナブルスクールとして、ESDの本校のビジョンを「たくましく未来を創る生徒」とし、ホールスクールアプローチの4つの観点を基にして教育活動を推進している。
1 学校の運営

(1)学校教育目標

   学校教育目標の具現化を図る重点努力事項の一つに「みやぎの志教育とESDによる地域貢献活動の推進を掲げ、ESDの活動に積極的に取り組んでいる。

(2)ESDの年間指導計画への位置付け

   ESDの取組は、主に地域貢献活動「笑顔創造プロジェクト」として、全学年で総合的な学習の時間の年間指導計画に組み込まれている。

2 教室内外の学び

(1)地域貢献活動「笑顔創造プロジェクト」

   東日本大震災により甚大な被害を受けた地域に対し、「震災で活気がなくなった町に自分たち中学生が笑顔と元気を届けたい」「将来にわたり地域を愛し地域の発展に貢献したい」という生徒の思いから生徒会が企画し始まった活動である。

   具体的には、①地域巡りによる侍ソーランの披露5月6月、②運動会での侍ソーランの披露5月、③鯨まつりに参加しての侍ソーランの披露8月、④スマイルカレンダー作成・配布10月、④クリスマスドリームでの侍ソーラン等の披露11月、等の活動に取り組んでいる。

(2)牡鹿の自然を守る清掃活動

①地域巡りでの地域清掃5月、②網地島白浜海水浴場清掃6月、③鯨まつりでの清掃活動、等の清掃活動に取り組んでいる。

3 地域との連携

ユネスコスクールの石巻市立鮎川小学校を含む近隣の小学校3校と合同で、クリスマスドリームという行事を持ち、地域住民に合唱や合奏、踊り等を披露している。

また、地域の事業所と連携して本校生徒が考案したラベルが貼られた鯨の缶詰を製造していただき、その事業所等の協力の下、3年生が修学旅行先で販売体験を行った。

4 設備と環境

過去の津波災害を知り、未来の防災につなげるという考えのもと、地域にある津波の記録を記す石碑の調査を行った。地域住民への聞き取り等から異なる3つの地区の石碑について調査することができた。

来年度の活動計画

 本校のESDのビジョン「たくましく未来を創る生徒」を目指して、4つの観点「学校運営」、「教室内外の学び」、「地域との連携」、「設備と環境」を基に教育活動を推進していく。特に、「教室内外の学び」では地域貢献活動「笑顔創造プロジェクト」を継続して地域に笑顔と元気を届けること、「地域との連携」では地場産業を学び地域を知り地域を愛する心情を育てること、「設備と環境」では津波の石碑調査活動を継続して震災の風化を防ぐとともに地域の防災意識の高揚を図ることを重点に取り組んでいきたい。