2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 福祉, その他の関連分野

本校は、「たくましく未来を創る生徒の育成」をテーマに、ESDを「持続可能な社会づくりを目指す教育活動」と捉え、ESDの実践を通して地域社会の一員として積極的に地域の復興や活性化に取り組もうとする心情の育成を試みた。ESD推進に当たり、次の3点を目標とした。

 

1 地域の方々との触れ合いを通して「他と交流し学ぶ力」を育成する。

2 地域開発や自然愛護への意識と意欲の向上を図る。

3 地域の地場産業を知り、体験することで、自らの進路を開拓し、地域の復興と発展に貢献する意欲と態度を育成する。

 

今年度は、①「地域貢献活動『笑顔創造プロジェクト』」として地域巡り及び防災学習,②「地域教育力の活用」として職場体験学習及び漁業体験学習を行った。

 

① 「地域貢献活動『笑顔創造プロジェクト』」に係わる活動

今年度は「環境・防災・地域活性化」の3つの柱を軸として活動を行った。「環境」では7月と10月の2回,全校で地域の清掃活動を行った。7月は学区である網地島に渡り,白浜海岸の清掃活動を行い,10月にはバスで学区を巡りながら十八成浜や公園等の清掃活動を行った。「地域活性化」では小学校や福祉施設等を訪問し,牡鹿中学校の伝統である「侍ソーラン」を披露し,地域住民に笑顔と元気を与えた。「防災」では心肺蘇生法講習や避難所設営体験を通し,災害が起こった際に地域の一員として自分たちにできることは何か考えることができた。

 

② 職場体験学習及び漁業体験学習に係わる学習

職場体験学習では,くじら加工会社やホテルなどの地域に密着している事業所を訪問し,地場産業を体験した。実際に作業を行うことで,自分の将来の職業について考える機会を持った。漁業体験学習では,悪天候のため体験は実施できなかったが,地域の特産物である「ほや」や「ほたて」の養殖について,地域の方から講話をいただいた。地域産業の裏側の仕事を知ることで,地域の良さを再認識し、地域貢献に対する意欲が高まった。

来年度の活動計画

次年度も「地域貢献活動『笑顔創造プロジェクト』」と「地域教育力の活用」の2つを柱に,「地域清掃活動」,「地域巡り」,「防災学習」,「職場体験学習等,各学年の校外活動」を実施する予定である。

昨年に引き続き,持続可能な開発目標(SDGs)を意識しながら活動を行いたい。特に,17の目標のうち,本校の活動内容や地域の特性にあった,8「働きがいも経済成長も」,14「海の豊かさを守ろう」等に関心を持たせて取り組んでいきたい。