• おのみちしりつしげいちゅうがっこう
  • 尾道市立重井中学校〔キャンディデート校〕

  • Onomichi Municipal Shigei Junior High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費

所在地 〒722-2102 広島県尾道市因島重井町651-2
電話番号 0845-25-0012
ホームページ http://www.onomichi.ed.jp/shigei-j/
加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 平和, 人権

本校は、「Open the Future with Ambition~志を胸に 自らの可能性を広げ仲間と協働し未来を切り拓く生徒の育成」を学校教育目標として教育活動を展開している。
①2022.12~3月までの取組
【社会貢献について】
2年生を中心に地域貢献をテーマとした模擬会社を設立し,地域資源を活かしながら勤労観やボランティア精神を養う学習を展開した。主要な学習の一つとして,地域の飲食店が提供する商品の魅力を地域内外の人々に再発見してもらうというコンセプトに基づく重井マルシェを実施した。具体的な内容としては,生徒たちが複数の飲食店と連携し,新商品の提案や既成商品の販売を行うというものであった。
この学習を通して生徒たちは,地域貢献をはじめとする社会への参画及び貢献意欲を高めることができた。

②2023.4~11月までの取組
【防災について】
地域の公民館に隣接している「ふれあい防災訓練広場」が4月にオープンされ、広場に設置された「かまどベンチ」の除幕式及び記念行事に生徒が招待され参加した。これは前年度に総合的な学習の時間で活動した重井マルシェ(①において上述)の売り上げから寄付をしたことによる。この「かまどベンチ」を今年度1年生の学習材のひとつとして取組を始めた。地域のゲストティーチャーによる出前授業や市の総務課生活安全係と連携し、防災倉庫の見学及び防災マップづくりを行い、発生が予想される地震・津波への備えについて学びを深めていった。そして11月の文化祭において4月からの学びを発表した。
最終的な学習の成果として,かまどベンチの活用方法を含めた重井町独自の防災情報を掲載したパンフレットを作成し,公民館に寄贈することとした。この学習の中で生徒たちは中学生として自分たちが地域に何ができるのかについて考えるようになった。
【海のSDGsについて】
夏季に弓削商船高等専門学校の教授を講師として招聘し、海のSDGsについて学んだ。3年生を中心として生徒一人一人が関心を持つSDGsの17のゴールについてテーマを決め、調べ学習をおこなった。食品ロス、貧困問題、海洋プラスチックについての課題などを取り上げ、それらを総合して劇仕立てでの発表を行った。その過程では、地元の福山大学マリンバイオセンターへの訪問、地元企業の福祉関連事業に関する出前授業、社会福祉協議会の方々へのインタビュー活動を行った。また学んだことについて英語でのスピーチ作成を行い、クラス内ではあったが相互発表を行った。これらの活動を通して,地域の方々の町をより良くしていくための取組を知る機会となった。地元の海浜でのボランディア活動をする生徒も出てきた。さらに地域への貢献活動として生徒会主催の地域清掃活動も実施した。地域の持続可能なまちづくりへの関心は高まったと捉えられる。
【人権・平和】
福山人権平和資料館の副館長さんを講師として招き、福山空襲について公開講座として実施し、地域の方にも参加して頂いた。多様性の尊重について学ぶ場を設定するため、玉城ちはるさんを招聘し、講演会を11月文化祭で実施した。他者を理解し、違いを認め合う多文化共生に関する内容について生徒を対象として行ったが、保護者・地域の方々の参加にも案内し、多くの方が講演を聞かれた。
公民館との連携をすることによって、ユネスコスクールとしての取組を地域の方々にも知ってもらう機会とすることができたと考えている。

来年度の活動計画

今年度、じっくり取組んできた「防災教育」について、ブラッシュアップできるようにしていきたい。具体的には,島外の防災広場の見学など,地域内と地域外の防災への取組を比較することで,その共通点と相違点を把握する。また,把握した内容をもとに,重井町をさらに災害に強い町とするためには,どのようなことが必要なのかという視点で,災害に対する持続可能な町づくりへの参画を強化していく学習を進める。
さらに,海のSDGsとして進めてきた今年度の取組についても,地域資源を活かしたものとなるように改善していく。具体的には,福山大学マリンバイオセンターや地域企業等と連携し,生徒が瀬戸内海の海としての特殊性に対する学習を深める。そして,それらの学習を基に,生徒それぞれが持続可能性の視野に立ちながら,重井町及び瀬戸内海の地域資源を保全・活用していくことのできる方法を考案し,実践していくものとする。

過去の活動報告