2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 福祉

本校は「愛いき よりよい未来を共に生きよう」を活動のテーマとし、ESDを周りの人や地域社会に目を向けた課題解決学習と捉え、ESDの実践を通して他者や地域・社会とのつながりを尊重し、主体的に行動しようとする態度の育成を目標としている。

具体的には、総合的な学習の時間に1年生の「高齢者福祉学習」2年生の「職場体験学習」を位置づけ、地域と協働しながら実施している。また、生徒会活動において、JRCユネスコ委員会が中心となり、リサイクル活動や募金活動等のボランティア活動を企画運営し、全校体制で取り組んでいる。

今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から計画通りの活動ができなかった。しかし、「自分たちが今できることを、できる形で」、可能な活動を精選したり、今だからこそできる新たな取り組みを実施したりした。

 

(1)「小野鶴プロジェクト」

コロナ禍の中頑張ってくださっている地域の皆様に笑顔を届けることを目標に、生徒会とPTA、そして地域学校協働本部が協働して全校で千羽鶴をつくり、地域の病院や福祉施設、保育園など11カ所へ贈呈した。「利用者の見えるところに飾ります」「小野中の皆も頑張ってね」「この大変な時期を一緒に乗り越えていきましょう」などの声が聞かれ、地域と学校の絆がさらに深まった。

令和2年9月2日(水)上毛新聞記事

(2)「認知症サポーター養成講座」(1年生)

藤岡市健康づくり課より講師を招き、「認知症サポーター養成講座」を実施した。新型コロナウイルスの影響で介護施設の訪問は中止となったが、認知症についての知識を学び、認知症の方への声のかけ方を考える活動を通して、相手の立場に立って行動することの大切さを再確認することができた。

 

(3)「マナーアップ講習会」(2年生)

藤岡市の企業であるヨシモトポール株式会社より講師を招き、「マナーアップ講習会」を実施した。新型コロナウイルスの影響で職場体験学習は中止となったが、礼儀や電話対応、立派な社会人になるための秘訣などについて丁寧に指導していただき、自分自身の将来を考えるきっかけとなった。

 

(4)JRCユネスコ委員会を中心としたボランティア活動

①アルミ缶回収

「地域のおじいちゃん、おばあちゃん、子どもたちに笑顔を届けよう」を合い言葉に、回収したアルミ缶の収益金で地域の福祉施設に車椅子を贈呈したり、地域の保育園に色画用紙を贈呈したりした。

②牛乳パック・ペットキャップ・プルタブの回収

アジアの子ども達の教育の充実を目指している藤岡市ボランティアネットワークセンター「ウィズ」と連携をとり、牛乳パック、プルタブ、ペットキャップ回収活動を呼びかけ実施した。

③募金活動

「熊本南部地域被災者への緊急支援募金」「赤い羽根共同募金」を自主的に計画・実施した。その都度、募金の用途を確認し、意義を全校生徒が共有することで、目的意識をもった募金活動にすることができた。

④「ちょボラ(ちょっとしたボランティア)」

全校生徒一人一人が地域清掃などを自分で計画し、夏休み期間中に実施した。一人一人が自分にできることを考えるとともに、地域の方とのコミュニケーションをとることのきっかけにもなった。藤岡地方ユネスコ協会より、ボランティア活動認定証を25名が授与された。

「熊本南部地域被災者への緊急支援募金」を藤岡地方ユネスコ協会会長様へ

来年度の活動計画

本校は引き続き連携型小中一貫校9年間を見通した教育課程を実施し、学校・家庭・地域が協働して「夢に向かってかがやく子」の育成に努めていく。また、コミュニティ・スクールとしてボランティアの取組を地域に発信することにより、諸活動の中に保護者や地域の方々に学校ボランティアへの参加を促し、協力の輪を広げるなど、学校・家庭・地域との協働により子どもたちの学力向上及び健全育成に努める。次年度も意義ある活動を計画的に実施し、コミュニケーション力、自分の考えを述べる力、協働して課題を解決する力などを育て、地域を愛し、地域に貢献できる人材の育成につなげていきたい。